芝浦メカトロニクス(東証:6590)の株主は、株価が38%下落し、前期の好業績が帳消しになるなど、非常に荒い月となったことを喜ばないだろう。 報われるどころか、過去12ヶ月間すでに保有していた株主は、現在31%の株価下落の上に座っている。
これだけ大きく株価を下げた芝浦メカトロニクスの株価収益率(PER)8.3倍は、約半数の企業がPER14倍を超え、PER21倍超もザラにある日本市場と比べれば、今は買いのように見えるかもしれない。 ただし、PERが限定的なのには何か理由があるかもしれないので、額面通り受け取るのは賢明ではない。
芝浦メカトロニクスの業績は、他の多くの企業がプラス成長であるのに対し、最近は後退している。 PERが低いのは、投資家がこの業績不振はもう良くならないと考えているからだろう。 もしまだこの会社が好きなら、そうでないことを望み、人気がないうちに株を手に入れる可能性がある。
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芝浦メカトロニクスのPERを正当化するためには、市場を引き離す低成長が必要だ。
振り返ってみると、昨年度は4.0%の減益という悔しい結果となった。 しかし、直近3年間のEPSは351%増と、短期的には不満足な業績であった。 従って、株主はこの好調を維持することを望むだろうが、中期的な利益成長率を歓迎するだろう。
今後の見通しだが、同社に注目しているアナリスト3名の予想では、今後3年間は年率3.9%の成長が見込まれる。 一方、他の市場では年率9.6%の成長が予想されており、こちらの方が魅力的であることがわかる。
芝浦メカトロニクスが市場より低いPERで取引されている理由は、こうした情報から理解できる。 投資家の多くは、将来の成長が限定的であることを予想し、株価に割安な金額しか払いたくないようだ。
芝浦メカトロニクスのPERの結論
芝浦メカトロニクスの株価は最近低迷しているため、PERは他の多くの企業よりも低くなっている。 株価収益率だけで株を売るべきかどうかを判断するのは賢明ではないが、会社の将来性を判断する実用的な指針にはなる。
芝浦メカトロニクスが低PERを維持しているのは、予想成長率が予想通り市場全体より低いという弱点があるからだ。 現段階では、投資家は高いPERを正当化できるほど、収益改善の可能性が大きくないと感じている。 こうした状況が改善しない限り、この水準前後で株価の障壁が形成され続けるだろう。
他にもリスクがあることをお忘れなく。例えば、芝浦メカトロニクスの注意すべき兆候を3つ挙げて みた( 2つは深刻な可能性がある)。
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