株式分析

高島屋(東証:8233)のバランスシートは健全か?

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バークシャー・ハサウェイのチャーリー・マンガーが支援する外部ファンド・マネージャー、リー・ルー氏は、『最大の投資リスクは価格の変動ではなく、資本が永久に失われるかどうかだ』と言って、それを骨抜きにしない。 事業が破綻するときには負債が絡むことが多いのだから、企業のリスクの高さを調べるときにバランスシートを考慮するのは当然のことだ。 株式会社高島屋(東証:8233)は、事業において負債を使用していることがわかる。 しかし、この負債は株主にとって問題なのだろうか?

負債が問題となるのはどのような場合か?

借金はビジネスを成長させるためのツールだが、もしビジネスが貸し手に返済できないのであれば、そのビジネスは貸し手の言いなりになってしまう。 事態が本当に悪化すれば、貸し手は事業をコントロールすることができる。 このような事態はあまり一般的ではありませんが、負債を抱えた企業が、貸し手から窮迫した価格での資本調達を余儀なくされ、株主を恒久的に希薄化させるケースはよく見られます。 しかし、希薄化に取って代わることで、負債は、高い収益率で成長に投資するための資金を必要とする企業にとって、非常に優れた手段となり得る。 企業がどの程度の負債を使用するかを検討する際に最初に行うべきことは、現金と負債を合わせて見ることである。

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高島屋の純有利子負債は?

下のグラフ(クリックすると詳細が表示される)を見ると、2024年2月時点の有利子負債は2,090億円で、前年とほぼ同じである。 一方、現金は948億円あるため、純有利子負債は1,142億円となる。

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東証:8233 2024年5月22日の有利子負債残高の推移

高島屋のバランスシートは健全か?

貸借対照表の最新データを拡大すると、12カ月以内に返済期限が到来する負債が4,173億円、それ以降に返済期限が到来する負債が3,744億円ある。 一方、現金は948億円、1年以内に回収予定の債権は1,562億円。 つまり、現金と(短期)債権の合計より負債の方が5,407億円多い。

この赤字は同社の時価総額3,853億円を上回るため、株主は子供が初めて自転車に乗るのを見守る親のように、高島屋の負債水準を注視する必要があると思われる。 仮に、現在の株価で増資による負債返済を余儀なくされた場合、極めて大きな希薄化が必要となる。

私たちは、純有利子負債をEBITDA(利払い前・税引き前・減価償却前利益)で割った数値と、EBIT(利払い前・税引き前利益)がどれだけ容易に支払利息をカバーできるか(インタレスト・カバー)を計算することで、企業の収益力に対する負債負担を測定している。 この方法では、債務の絶対額と支払金利の両方を考慮する。

高島屋の純負債はEBITDAのわずか1.4倍である。 EBITDAは19.5倍で、支払利息を簡単にカバーできる。 そのため、私たちはその超保守的な負債の使用についてかなりリラックスしている。 加えて、高島屋がEBITDAを41%増加させ、将来の負債返済の可能性を減らしたことは喜ばしい。 負債を分析する際、バランスシートが重視されるのは明らかだ。 しかし、高島屋が今後健全なバランスシートを維持できるかどうかを決めるのは、何よりも将来の収益である。 プロフェッショナルの意見を知りたい方は、アナリストの利益予測に関する無料レポートが面白いかもしれない。

なぜなら、企業は紙の利益では負債を支払えないからだ。 つまり、EBITが対応するフリーキャッシュフローにつながっているかどうかを見る必要がある。 直近の3年間を見ると、高島屋のフリー・キャッシュフローはEBITの37%で、これは予想より低い。 負債の返済を考えると、これはあまり良いとは言えない。

当社の見解

高島屋カンパニーの負債総額には神経質になっている。 例えば、金利カバー率とEBIT成長率は、負債を管理する能力にある程度の自信を与えてくれる。 前述のデータを総合的に勘案すると、高島屋の負債は少々リスキーである。 レバレッジは株主資本利益率を高める可能性があるため、必ずしも悪いことではないが、注意すべき点である。 他の多くの指標よりも、1株当たり利益がどの程度のスピードで成長しているかを追跡することが重要だと考えます。なぜなら、本日、高島屋の一株当たり利益の履歴のインタラクティブなグラフを無料で見ることができるからです。

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This article has been translated from its original English version, which you can find here.