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良品計画(東証:7453)は負債が多すぎる?

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デービッド・アイベンは、『ボラティリティは我々が気にするリスクではない。我々が気にかけるのは、資本の永久的な損失を避けることだ』。 つまり、賢明な投資家たちは、企業の危険性を評価する際、負債(通常は倒産に関与する)が非常に重要な要素であることを知っているようだ。 株式会社良品計画(東証:7453)の株価を見ることができる。(株式会社良品計画(東証:7453)は、事業において負債を使用している。 しかし本当の問題は、この負債が会社を危険なものにしているかどうかである。

負債が問題となるのはどのような場合か?

有利子負債やその他の負債が企業にとってリスキーになるのは、フリーキャッシュフローや魅力的な価格での資本調達によって、その負債を容易に履行できなくなったときである。 事態が本当に悪化すれば、貸し手は事業をコントロールすることができる。 このような事態はあまり一般的ではないが、負債を抱えた企業が、貸し手によって窮迫した価格での増資を余儀なくされ、株主が恒久的に希薄化するケースはよく見られる。 もちろん、成長資金を調達するために負債を利用する企業も数多くあり、そのような企業には悪影響はない。 負債水準を検討する際には、まず現金と負債水準の両方を合わせて検討する。

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良品計画の負債とは?

下図をクリックすると詳細が表示されるが、2024年2月時点の負債額は483億円で、前年とほぼ同水準である。 ただし、1,148億円の現金があり、これを相殺すると665億円のネットキャッシュとなる。

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東証:7453 負債資本比率の推移 2024年7月12日

良品計画の負債について

直近の貸借対照表を見ると、1年以内に返済期限が到来する負債が1,270億円、それ以 降に返済期限が到来する負債が674億円ある。 一方、現金は1,148億円、1年内回収予定の債権は255億円。 負債は現金と短期債権の合計より540億円多い。

上場している良品計画の株式価値は7,176億円であるため、これだけの負債が大きな脅威になるとは考えにくい。 しかし、バランスシートの強さは時間の経過とともに変化する可能性があるため、注視する価値はあると思われる。 注目すべき負債を抱える一方で、良品計画は有利子負債よりも現金の方が多い。

その上、良品計画は過去12ヶ月間でEBITを95%成長させており、この成長により負債を処理しやすくなるだろう。 負債水準を分析する場合、バランスシートから始めるのは当然である。 しかし、良品計画が今後健全なバランスシートを維持できるかどうかを決めるのは、何よりも将来の収益である。 プロフェッショナルの意見を知りたい方は、アナリストの利益予測に関する無料レポートが面白いかもしれない。

最後に、税務署は会計上の利益を喜ぶかもしれないが、金融機関は現金しか認めない。 良品計画の貸借対照表にはネットキャッシュが計上されているかもしれないが、利払い・税引き前利益(EBIT)をフリーキャッシュフローにどれだけ変換しているかを見るのは興味深い。 直近の3年間で、良品計画はEBITの53%に相当するフリー・キャッシュ・フローを計上している。 この冷徹なキャッシュは、同社が望むときに負債を減らすことができることを意味する。

まとめ

投資家が良品計画の負債を懸念するのは理解できるが、665億円のネット・キャッシュがあることは安心できる。 また、昨年のEBITは前年比95%増と高い伸びを示した。 従って、良品計画の負債利用がリスキーだとは思わない。 株価は株当たり利益に連動する傾向がある。

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This article has been translated from its original English version, which you can find here.