投資家としてリスクを考えるには、負債よりもボラティリティが一番だと言う人もいるが、ウォーレン・バフェットは『ボラティリティはリスクと同義語とは程遠い』と言ったのは有名な話だ。 負債過多は破滅につながる可能性があるからだ。 オンコリス・バイオファーマ(東証:4588)の貸借対照表には負債がある。 しかし、より重要な問題は、その負債がどれほどのリスクを生み出しているかということだ。
負債はいつ危険なのか?
借金はビジネスの成長を助けるツールだが、もしビジネスが貸し手に返済できないのであれば、そのビジネスは貸し手の言いなりになってしまう。 最終的に、会社が法的な債務返済義務を果たせなければ、株主は何も手にすることなく立ち去ることになりかねない。 しかし、より頻繁に発生する(それでもコストはかかる)のは、会社がバランスシートを補強するためだけに、バーゲン価格で株式を発行し、株主を永久に希薄化させなければならない場合である。 もちろん、成長資金を調達するために負債を利用する企業も数多くあり、そのような場合、特に悪影響はない。 企業がどの程度の負債を使用するかを検討する際に最初に行うべきことは、現金と負債を合わせて見ることである。
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オンコリスバイオファーマの負債は?
下のグラフをクリックすると詳細が見られるが、オンコリスバイオファーマの2024年9月時点の負債は3億1,110万円で、前年とほぼ同じである。 しかし、それを相殺する16.4億円のキャッシュがあり、13.3億円のネットキャッシュがあることになる。
オンコリスバイオファーマの負債の推移
オンコリスバイオファーマの直近の貸借対照表データを拡大すると、12ヶ月以内に返済期限が到来する負債が2億3,540万円、それ以降に返済期限が到来する負債が1億9,920万円となっている。 一方、現金は16.4億円、1年以内に回収予定の債権は9,940万円となっている。 つまり、流動資産は負債総額より13億1,000万円多い。
この短期的な流動性は、オンコリスバイオファーマの貸借対照表が決して引き伸ばされているわけではなく、おそらく簡単に負債を返済できることを示している。 簡潔に言えば、オンコリス・バイオファーマはネットキャッシュを誇っており、重い負債を抱えていないと言える! 負債のレベルを分析する場合、バランスシートは明らかに始めるべき場所である。 オンコリス・バイオファーマは負債を返済するために利益を必要とするからだ。 オンコリスバイオファーマの収益についてもっと知りたければ、長期収益推移のグラフをチェックする価値があるだろう。
12ヶ月間で、オンコリスバイオファーマはEBITレベルで損失を出し、売上高は3,100万円と88%減少した。 これは控えめに言っても不安である。
オンコリスバイオファーマのリスクは?
一般的に、赤字企業は黒字企業よりもリスクが高いことは間違いない。 実際、オンコリス・バイオファーマは過去12ヶ月間、EBIT(利払い前・税引き前利益)で損失を出している。 同期間のフリーキャッシュフローは20億円のマイナス、会計上の損失は19億円である。 貸借対照表には13.3億円しかなく、近々また増資が必要になりそうだ。 全体として、同社のバランスシートは今のところ過度なリスクはなさそうだが、フリーキャッシュフローがプラスに転じるまでは常に慎重でありたい。 バランスシートから負債について最も多くを学ぶことは間違いない。 しかし最終的には、どの企業もバランスシートの外に存在するリスクを含みうる。 例えば、 オンコリス・バイオファーマについて、注意すべき6つの警告サイン(4つは重大)を 特定した。
すべてが終わってみれば、負債を必要としない企業に注目する方が簡単な場合もある。読者は今すぐ、純負債ゼロの成長株リストに 100%無料でアクセスできる。
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