株式分析

NANO MRNALtd (東証:4571)は危険な投資か?

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Source: Shutterstock

投資家としてリスクを考えるには、負債よりもむしろボラティリティが一番だと言う人もいるが、ウォーレン・バフェットは『ボラティリティはリスクと同義とは程遠い』と言ったのは有名な話だ。 負債過多は破滅につながる可能性があるからだ。 我々は、NANO MRNA Co.(Ltd.(東証:4571)の貸借対照表には負債がある。 しかし、株主は負債の使い方を心配すべきなのだろうか?

負債はいつ危険なのか?

負債は、事業が新たな資本またはフリー・キャッシュ・フローで返済に窮するまで、事業を支援する。 資本主義の一部には、失敗した事業が銀行家によって容赦なく清算される「創造的破壊」のプロセスがある。 それはあまり一般的ではないが、負債を抱えた企業が、貸し手から窮迫した価格での増資を余儀なくされ、株主を永久に希薄化させることはよくあることだ。 しかし、希薄化に取って代わることで、負債は、高い収益率で成長に投資するための資金を必要とする企業にとって、非常に優れた手段となり得る。 企業がどの程度の負債を使用するかを検討する際に最初に行うべきことは、現金と負債を合わせて見ることである。

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NANO MRNALtdの負債はいくらですか?

下のグラフをクリックすると詳細が表示されるが、2024年3月時点の有利子負債は11.1億円で、前年とほぼ同額である。 ただし、貸借対照表では42.8億円の現金を保有しているため、実質的なネットキャッシュは31.7億円となる。

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東証:4571 2024年7月18日の負債比率の推移

NANO MRNALtdのバランスシートはどの程度強固か?

直近の貸借対照表によると、12カ月以内に返済期限が到来する負債が4億8,600万 円、12カ月超に返済期限が到来する負債が11億7,000万円となっている。 一方、現金42億8,000万円、12カ月以内に回収期限の到来する債権2,800万円 を保有している。 つまり、流動資産は負債総額を26億5000万円上回っている。

バランスシートの流動性に余裕があることは、保守的な負債管理を示唆している。 短期流動性も十分確保しやすいことから、融資先との関係で問題が生じることはないと思われる。 簡潔に言えば、NANO MRNALtdはネットキャッシュを誇っているため、負債が多いとは言えない! 負債を分析する場合、バランスシートが注目されるのは明らかだ。 しかし、バランスシートが将来どのように持ちこたえるかを左右するのは、NANO MRNALtdの収益である。 そこで、同社の収益についてもっと知りたければ、長期的な収益トレンドのグラフをチェックする価値があるかもしれない。

12ヶ月間で、NANO MRNALtdはEBITレベルで赤字となり、売上高は1億3,500万円と33%減少した。 これは控えめに言っても不安である。

では、NANO MRNALtdのリスクは?

一般的に、赤字企業は黒字企業よりもリスクが高いことは間違いない。 そして事実、過去12ヵ月間、NANO MRNALtdはEBIT(利払い前・税引き前利益)で損失を出している。 この間、同社は5億8,500万円のキャッシュを消費し、7億8,000万円の損失を出した。 このため、同社は少々リスキーではあるが、31.7億円のネットキャッシュがあることを忘れてはならない。 つまり、現在のペースで2年以上支出を続けられるということだ。 しかし、フリーキャッシュフローがプラスになるまでは、常に慎重でありたい。 負債を分析する際、バランスシートが重視されるのは明らかだ。 しかし最終的には、どの企業もバランスシートの外に存在するリスクを含みうる。 例えば、NANO MRNALtdには 4つの警告サイン うち2つは潜在的に深刻 )がある。

それでもなお、堅固なバランスシートを持つ急成長企業に興味があるのなら、当社の純現金成長株リストをご覧いただきたい。

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This article has been translated from its original English version, which you can find here.