株式分析

富士ファーマ(東証:4554)の印象的な決算は、すべてを物語っていないかもしれない

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富士ファーマ(富士薬品株式会社(東証:4554)は好調な利益を発表したが、株価は低迷している。 当社の分析によれば、株主は数字の中に気になる点があることに気づいたようだ。

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東証:4554 2024年5月21日の業績と収益の歴史

異常項目は利益にどう影響するか?

富士ファーマの利益を法定数字以上に理解したい人にとって、過去1年間の法定利益が44億円相当の異常項目から得たものであることに注目することは重要だ。 一般的に利益が上がれば楽観的になるのは否定できないが、持続可能な利益であればそれに越したことはない。 世界中のほとんどの上場企業について調べてみたが、異常項目が一過性のものであることはよくあることだ。 その名前からして驚くにはあたらない。 富士フイルムは、2024年3月期までの利益に対して異常項目がかなり大きく寄与している。 他の条件がすべて同じであれば、これは法定利益を基礎的収益力の目安としては不十分なものにする効果があると思われる。

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富士ファーマの利益パフォーマンスに関する我々の見解

前述したように、富士ファーマの特別項目による大幅な増益はいつまでも続くわけではない。 このため、富士フイルムの法定利益は、同社の根本的な収益力を示す悪いガイドであり、投資家に同社に対する過度のポジティブな印象を与える可能性があると考える。 しかし、過去 3 年間の EPS 成長率が非常に高いことは朗報である。 もちろん、同社の業績を分析するとなると、まだ表面しか見ていない。マージン、予想成長率、投資利益率なども考慮する必要があるだろう。 このことを念頭に置いて、我々はリスクを十分に理解しない限り、株式への投資を検討することはないだろう。 我々の分析によれば、富士フイルムには4つの警告サインがある(2つは懸念材料!)。

このノートでは、富士ファーマの利益の本質を明らかにする一つの要因に注目したに過ぎない。 しかし、企業に対する意見を伝える方法は他にもたくさんある。 自己資本利益率が高いことを優良企業の証と考える人もいる。 そこで、自己資本利益率の高さを 誇る企業の 無料 コレクションや インサイダー保有率の高い銘柄のリストをご覧になってはいかがだろうか。

評価は複雑だが、我々はそれを単純化するためにここにいる。

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This article has been translated from its original English version, which you can find here.