株式分析

エイベックス(株) (東証:7860)の決算は物語らない

TSE:7860
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日本の企業の半数近くが株価収益率(PER)14倍を下回る中、PER61.1倍のエイベックス(東証:7860)は完全に避けるべき銘柄と考えるかもしれない。 とはいえ、高いPERに合理的な根拠があるかどうかを判断するには、もう少し掘り下げる必要がある。

例えば、エイベックスの最近の業績の後退は、考える材料になるだろう。 多くの株主が、エイベックスには今後も他社を凌駕するような業績が続くと予想しているため、PERの暴落を免れているのかもしれない。 もしそうでないなら、既存株主は株価の存続についてかなり神経質になっているかもしれない。

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東証:7860 株価収益率 vs 業界 2024年6月26日
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エイベックスの成長トレンドは?

エイベックスのPERは、非常に力強い成長が期待され、重要な点として市場よりもはるかに優れた業績を上げる企業にとって典型的なものでしょう。

昨年度の決算を振り返ってみると、同社の利益は64%も減少している。 その結果、3年前の収益も全体で93%減少している。 つまり、残念ながら、この間、同社は収益を伸ばすという素晴らしい仕事をしてこなかったと認めざるを得ない。

同社とは対照的に、他の市場は今後1年間で9.8%の成長が見込まれており、同社の最近の中期的な収益低下を如実に物語っている。

このような情報から、エイベックスが市場より高いPERで取引されていることが気になる。 ほとんどの投資家は最近の成長率の悪さを無視し、同社の事業見通しの好転を期待しているようだ。 PERが最近のマイナス成長率に見合った水準まで低下すれば、既存株主は将来的に失望を味わう可能性が非常に高い。

エイベックスのPERの結論

株価収益率(PER)は、特定の業界では価値を測る指標としては劣るという議論があるが、強力な景況感指標となり得る。

エイベックスの直近の収益が中期的に低下しているため、現在予想よりもはるかに高いPERで取引されていることを確認した。 業績が逆行し、市場予想を下回ると、株価が下落し、高いPERが引き下げられるリスクがある。 直近の中期的な状況が著しく改善しない限り、この株価を妥当と受け止めるのは非常に難しい。

また、エイベックスに3つの警告サイン(1つは気になる!)を発見したので、それを考慮する必要があることも注目に値する。

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This article has been translated from its original English version, which you can find here.