ハワード・マークスは、株価の変動を心配するよりも、『恒久的な損失の可能性こそ、私が心配するリスクであり、私が知っている実践的な投資家は皆、心配している』と言った。 事業が破綻するときには負債が絡んでくることが多いので、その企業のリスクの高さを調べるときにバランスシートを考慮するのは当然のことだ。 重要なのは、バードマン社(東証:7063)が負債を抱えていることだ。 しかし本当の問題は、この負債が同社をリスキーにしているかどうかだ。
負債がもたらすリスクとは?
負債やその他の負債は、フリーキャッシュフローや魅力的な価格での資本調達によって、その負債を容易に履行できない場合に、ビジネスにとってリスクとなる。 最終的に、企業が法的な債務返済義務を果たせなくなった場合、株主は何も手にできなくなる可能性がある。 しかし、より頻繁に発生する(それでもコストがかかる)のは、バランスシートを補強するためだけに、企業がバーゲン価格で株式を発行し、株主を永久に希薄化させなければならない場合である。 もちろん、成長資金を調達するために負債を利用する企業も数多くあり、そのような場合にも悪影響は生じない。 企業の負債レベルを検討する際の最初のステップは、現金と負債を合わせて検討することである。
バードマンの純負債は?
以下の通り、2023年12月末時点で、バードマンの有利子負債は17億2,000万円で、1年前の14億8,000万円から増加している。詳細は画像をクリック。 ただし、手元資金が1億6,400万円あるため、純有利子負債は約15億5,000万円と少ない。
バードマンの負債について
直近の貸借対照表を見ると、1年以内に返済期限が到来する負債が22億円、それ以 降に返済期限が到来する負債が5億8,300万円ある。 その一方で、1億6,400万円の現預金と4億9,500万円の1年内返済予定の債権がある。 つまり、負債は現金と短期債権の合計より21億2,000万円多い。
バードマンの企業価値は68.1億円であるため、この赤字はそれほど悪くはない。 しかし、負債を返済する能力を注意深く見る価値はある。 負債についてバランスシートから最も多くを学ぶことは間違いない。 しかし、負債を完全に切り離して見ることはできない。バードマンは負債を返済するために利益を必要とするからだ。 つまり、負債を考慮する際には、収益動向を見る価値があるということだ。インタラクティブなスナップショットはこちら。
昨年度、バードマンは金利・税引き前損失を計上し、売上高は5.0%減の38億円となった。 これは私たちが望むところではない。
禁句
バードマンは過去12ヶ月間、金利税引前利益(EBIT)が赤字だった。 実際、EBITレベルで2億7300万円の損失となった。 貸借対照表上の負債とキャッシュを比較すると、同社が負債を抱えるのは賢明ではないように思われる。 率直に言って、バランスシートは、時間と共に改善される可能性はあるものの、マッチ・フィットには程遠いと考えている。 また、過去1年間のフリー・キャッシュ・フローが7億9,100万円のマイナスとなったことも警戒すべき点である。 つまり、この銘柄は非常にリスキーであると我々は考えている。 負債水準を分析する場合、バランスシートから始めるのは当然である。 しかし結局のところ、どの企業もバランスシートの外に存在するリスクを含んでいる可能性がある。 例えば、バードマンの4つの警告サイン(3つは気になる!)を発見したので、ここに投資する前に知っておくべきだろう。
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This article has been translated from its original English version, which you can find here.