サイバーエージェント (東証:4751) 借入金はむしろ控えめなようだ

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ウォーレン・バフェットは、『ボラティリティはリスクと同義ではない。 つまり、ある銘柄のリスクの高さを考える際に、負債を考慮する必要があるのは明らかかもしれない。 サイバーエージェント(東証1部4751)の貸借対照表には負債がある。 しかし本当の問題は、この負債が会社を危険なものにしているかどうかだ。

負債がもたらすリスクとは?

フリーキャッシュフローや魅力的な価格での資本調達によって、その債務を簡単に履行できない場合、負債やその他の負債はビジネスにとってリスキーになる。 事態が本当に悪化すれば、貸し手は事業をコントロールすることができる。 このような事態はあまり一般的ではないが、負債を抱えた企業が、貸し手によって窮迫した価格での増資を余儀なくされ、株主が恒久的に希薄化するケースはよく見られる。 しかし、希薄化の代わりに負債を活用することで、高い収益率で成長に投資するための資金を必要とする企業にとって、負債は非常に優れた手段となり得る。 企業がどの程度の負債を使用しているかを検討する際に最初に行うべきことは、現金と負債を合わせて見ることである。

サイバーエージェントの負債とは?

下記の通り、2025年6月時点の有利子負債は968億円で、前年の1,061億円から減少している。 ただし、貸借対照表では現金2,281億円を保有しているため、実質的なネットキャッシュは1,313億円となっている。

東証:4751 負債比率の推移 2025年9月25日

サイバーエージェントの負債の状況

最新の貸借対照表を見ると、1年以内に1,535億円、それ以降に1,038億円の債務が発生する。 一方、現金は2,281億円、1年内返済予定の債権は859億円となっている。 つまり、流動資産は負債を568億円上回っている。

この黒字は、サイバーエージェントが保守的なバランスシートを持っていることを示唆している。 簡単に言えば、サイバーエージェントが負債よりも現金の方が多いということは、負債を安全に管理できることを示唆していると言って間違いない。

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それに加えて、サイバーエージェントがEBITを41%押し上げたことで、将来の債務返済の可能性が低くなったことも報告しておきたい。 負債についてバランスシートから最も多くを学ぶことは間違いない。 しかし、サイバーエージェントが長期的にバランスシートを強化できるかどうかは、最終的には事業の将来的な収益性によって決まる。 プロフェッショナルの意見を知りたい方は、アナリストの利益予測に関する無料レポートが面白いかもしれない。

なぜなら、企業は紙の利益では負債を支払えないからだ。 サイバーエージェントの貸借対照表にはネット・キャッシュがあるが、そのキャッシュ・バランスの構築(または減少)の速さを理解するために、金利税引前利益(EBIT)をフリー・キャッシュ・フローに変換する能力を見てみる価値がある。 直近の3年間を見ると、サイバーエージェントのフリーキャッシュフローはEBITの32%であり、これは予想よりも弱い。 このように現金収支が弱いと、負債を処理するのが難しくなる。

まとめ

企業の有利子負債を調査することは常に賢明であるが、今回のケースでは、サイバーエージェントは1,313億円のネットキャッシュを持ち、バランスシートも良好である。 また、昨年度のEBIT成長率は41%であった。 従って、サイバーエージェントが有利子負債を利用することが危険だとは思わない。 長期的には、株価は一株当たり利益に連動する傾向があるので、サイバーエージェントに興味がある方は、ここをクリックして一株当たり利益の履歴をインタラクティブなグラフで確認するとよいだろう。

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