PER(株価収益率)24.7倍のインフォコム(東証:4348)は、日本の企業の半数近くがPER14倍以下であり、PER9倍以下も珍しくないことを考えると、現時点では非常に弱気なシグナルを発しているのかもしれない。 しかし、PERがかなり高いのには理由があるかもしれず、それが妥当かどうかを判断するにはさらなる調査が必要だ。
インフォコムは最近、他の企業よりも業績を伸ばしており、確かに良い仕事をしている。 PERが高いのは、投資家がこの好業績が続くと考えているからだろう。 そうでなければ、特別な理由もなくかなり高い株価を支払っていることになる。
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Infocomのような急なPERを見て本当に安心できるのは、会社の成長が市場を明らかに凌駕する軌道に乗っている時だけだろう。
まず振り返ってみると、同社は昨年、一株当たり利益を53%も伸ばした。 しかし、3年前と比較するとEPSは8.1%減少している。 従って、最近の利益成長は同社にとって好ましくないものだと言っていいだろう。
見通しに目を転じると、同社をウォッチしているアナリスト1人の予想では、来年は58%の成長が見込まれる。 市場予想が11%にとどまる中、同社はより強い業績が期待できる。
これを考えると、インフォコムのPERが他社を上回っているのも理解できる。 投資家の多くは、将来の力強い成長を期待し、株価を高く買おうとしているようだ。
インフォコムのPERの結論
一般的に、投資判断に際して株価収益率を深読みしないよう注意したい。
予想通り、インフォコムのアナリスト予想を調べたところ、優れた業績見通しが高PERの要因となっていることが分かった。 現段階では、投資家は収益悪化の可能性がPERの引き下げを正当化できるほど大きくないと感じている。 こうした状況に変化がない限り、株価の強力な下支えは続くだろう。
意見をまとめる前に、インフォコムの注意すべき兆候を1つ発見した。
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