株式分析

KAYAC (東証:3904)はかなり健全なバランスシートを持っている

TSE:3904
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投資家としてリスクを考えるには、負債よりもむしろボラティリティが一番だと言う人もいるが、ウォーレン・バフェットは『ボラティリティはリスクと同義とは程遠い』と言ったのは有名な話だ。 負債過多は破滅につながる可能性があるからだ。 株式会社カヤック(東証:3904)は、その事業において負債を使用していることがわかる。 しかし、株主は負債の使用を心配すべきなのだろうか?

借金はいつ危険なのか?

一般的に言って、負債が本当に問題になるのは、企業が資本調達や自身のキャッシュフローで簡単に返済できなくなったときだけである。 最終的に、企業が法的な債務返済義務を果たせなければ、株主は何も手にすることができない。 しかし、より頻繁に発生する(それでもコストがかかる)のは、会社がバランスシートを補強するためだけに、バーゲン価格で株式を発行し、株主を永久に希薄化させなければならない場合である。 もちろん、負債もビジネス、特に資本の重いビジネスにおいては重要な手段となり得る。 企業がどの程度の負債を使用するかを検討する際に最初に行うべきことは、現金と負債を合わせて見ることである。

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KAYACの負債額は?

下の画像をクリックすると詳細が表示されるが、2024年3月時点のカヤックの有利子負債は31.4億円で、1年後の21.1億円から増加している。 しかし、それを相殺する54.1億円の現金があり、22.8億円のネット・キャッシュがある。

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東証:3904 負債資本比率の推移 2024年8月7日

カヤックのバランスシートの強さは?

貸借対照表の最新データを拡大すると、12カ月以内に返済期限が到来する負債が42.6億円、それ以降に返済期限が到来する負債が20.6億円ある。 一方、現金は54億1,000万円、12カ月以内に回収期限の到来する債権は24億9,000万円である。 つまり、流動資産は負債を15.9億円上回っている。

この過剰流動性は、同社が負債に対して慎重なアプローチを取っていることを示唆している。 資産に余裕があるため、融資先とトラブルになる可能性は低い。 簡単に言えば、KAYACが負債よりも現金の方が多いという事実は、負債を安全に管理できるという良い兆候であることは間違いない。

もし経営陣が昨年のEBITの35%削減の再発を防げなければ、KAYACにとって債務負担の軽重が重要になるかもしれない。 収益が落ち込むと(この傾向が続けば)、最終的には控えめな負債でさえかなりリスキーになる可能性がある。 負債について貸借対照表から最も多くを学ぶことは間違いない。 しかし、負債を完全に切り離して見ることはできない。KAYACは負債を返済するために利益を必要とするからだ。 したがって、負債を検討する際には、収益動向を見る価値があることは間違いない。インタラクティブなスナップショットはこちら

最後に、企業が負債を返済できるのは、会計上の利益ではなく、冷厳な現金だけである。 KAYACの貸借対照表にはネット・キャッシュがあるが、そのキャッシュ・バランスをいかに早く構築(または浸食)しているかを理解するために、金利税引前利益(EBIT)をフリー・キャッシュ・フローに変換する能力を見てみる価値はある。 過去3年間、KAYACはフリー・キャッシュ・フローをEBITの93%に相当する非常に堅調な水準で生み出しており、これは予想以上であった。 このことは、負債を返済することが望ましい場合、それを可能にする。

まとめ

企業の有利子負債を調査することは常に賢明であるが、今回のケースでは、KAYACは22.8億円のネットキャッシュを持ち、バランスシートも良好である。 また、フリー・キャッシュ・フローは9億7,400万円で、EBITの93%を占めている。 従って、KAYACの負債使途がリスキーだとは思わない。 負債についてバランスシートから最も多くを学ぶことは間違いない。 しかし最終的には、どの企業もバランスシートの外に存在するリスクを含みうる。 その例を挙げよう:我々は KAYACの2つの注意すべき兆候を 発見した。

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This article has been translated from its original English version, which you can find here.