Stock Analysis
GMOリサーチ&AI株式会社(東証:3695)の株価は、不安定な時期を経て25%上昇し、実に印象的な月となった。 直近の上昇にかかわらず、年間株価収益率7.0%はそれほど印象的ではない。
株価が急騰しているため、日本の企業の半数近くが株価収益率(PER)13倍以下であることを考えると、PER31.7倍のGMOリサーチ&AIは完全に避けるべき銘柄と考えるかもしれない。 しかし、PERを額面通りに受け取るのは賢明ではない。
例えば、GMOリサーチ&AIの最近の業績後退は、考える材料になるだろう。 GMOリサーチ&AIは、この先も他社を凌駕する業績が続くと予想する向きが多いため、PERの暴落を免れているのかもしれない。 もしそうでないなら、既存株主は株価の存続可能性についてかなり神経質になっているかもしれない。
成長指標は高PERについて何を語っているのか?
GMOリサーチ&AIのようなPERが妥当とみなされるためには、企業が市場をはるかに上回る必要があるという前提が内在している。
まず振り返ってみると、昨年の一株当たり利益の伸びは42%減と期待外れで、興奮するようなものではなかった。 つまり、過去3年間のEPSは合計で50%減少しており、長期的にも収益が悪化している。 従って、最近の利益成長は同社にとって好ましくないものであったと言える。
この中期的な収益軌跡を、より広範な市場の1年間の業績拡大予想11%と比較すると、不愉快なものであることがわかる。
このような情報から、GMOリサーチ&AIが市場より高いPERで取引されていることが気になる。 投資家の多くは、最近の成長率の悪さを無視し、同社の事業見通しの好転を期待しているようだ。 PERが最近のマイナス成長率に見合った水準まで低下した場合、既存株主は将来的に失望を味わう可能性が非常に高い。
GMOリサーチ&AIのPERに関する結論
GMOリサーチ&AIのPERは、ここ1ヶ月の株価と同様に高水準で推移している。 株価収益率は、株を買うかどうかの決定的な要因になるべきではないが、業績期待のバロメーターとしてはかなり有能だ。
GMOリサーチ&AIは、直近の業績が中期的に低下傾向にあるため、現在予想よりもかなり高いPERで取引されていることが分かった。 業績が逆行し、市場予想を下回ると、株価が下落し、高いPERが低下するリスクがある。 直近の中期的な状況が著しく改善しない限り、この株価を妥当と受け止めるのは非常に難しい。
例えば、 GMOリサーチ&AIには4つの警告サインがある 。
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