投資家としてリスクを考えるには、負債よりもボラティリティが一番だと言う人もいるが、ウォーレン・バフェットは『ボラティリティはリスクと同義語とは程遠い』と言ったのは有名な話だ。 事業が破綻するときには負債が絡んでくることが多いので、企業のリスクの高さを検討するときにバランスシートを考慮するのは当然のことだ。 重要なのは、コーエーテクモホールディングス(TSE:3635)である。(TSE:3635)は負債を抱えている。 しかし、この負債は株主にとって懸念材料なのだろうか?
負債がもたらすリスクとは?
借入金は、新たな資本やフリー・キャッシュ・フローで返済することが困難になるまで、事業を支援する。 最終的に、会社が負債返済の法的義務を果たすことができなければ、株主は何も手にすることができない。 しかし、より頻繁に発生する(それでもコストがかかる)のは、会社がバランスシートを補強するためだけに、バーゲン価格で株式を発行し、株主を永久に希薄化させなければならない場合である。 もちろん、成長資金を調達するために負債を利用する企業も数多くあり、そのような場合、悪影響は生じない。 負債水準を検討する際には、まず現金と負債の両方を合わせて検討する。
コーエーテクモホールディングスの純負債は?
コーエーテクモホールディングスの有利子負債は、2023年12月時点で617億円と、1年前の565億円から増加している。 しかし、それを補うために726億円の現金があり、108億円のネットキャッシュがあることになる。
コーエーテクモホールディングスの負債について
コーエーテクモホールディングスの最終貸借対照表によると、12ヶ月以内に返済期限が到来する負債が860億円、12ヶ月を超えて返済期限が到来する負債が12.2億円ある。 これらの債務を相殺するために、同社は726億円の現金と125億円の売掛債権を保有している。 負債は現金と短期債権の合計より22億1,000万円多い。
つまり、コーエーテクモホールディングスのバランスシートは、負債総額が流動資産とほぼ同額であり、かなり強固である。 つまり、同社が5,033億円の資金不足に陥っている可能性は低いが、バランスシートを注視する価値はある。 コーエーテクモホールディングスは、負債が多いにもかかわらず、ネットキャッシュを保有している!
また、コーエーテクモホールディングスのEBITは昨年20%成長し、負債を管理する能力をさらに高めている。 負債を分析する際、バランスシートが重視されるのは明らかだ。 しかし、コーエーテクモホールディングスが今後も健全なバランスシートを維持できるかどうかを決めるのは、何よりも将来の収益である。 そこで、将来に焦点を当てるのであれば、アナリストの利益予測を示したこちらの無料レポートをご覧いただきたい。
なぜなら、企業は紙の利益では負債を支払えないからだ。 コーエーテクモホールディングスの貸借対照表にはネットキャッシュがあるが、そのキャッシュ残高の構築(または減少)の速さを理解するために、金利税引前利益(EBIT)をフリーキャッシュフローに変換する能力を見る価値がある。 過去3年間で、コーエーテクモホールディングスはEBITの87%に相当するフリーキャッシュフローを記録した。 コーエーテクモホールディングスのフリーキャッシュフローはEBITの87%に相当する。
まとめ
コーエーテクモホールディングスには108億円のネットキャッシュがある。 さらに、EBITの87%をフリー・キャッシュ・フローに転換し、330億円を手にしている。 では、コーエーテクモホールディングスの負債はリスクなのだろうか?我々にはそうは見えない。 コーエーテクモホールディングスのバランスシートが強固で、収益性が高く、配当金を支払っていることを考えると、配当金がどれくらいのペースで伸びているのかを知るのは良いことだ。 このリンクをクリックすればすぐに分かる。
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