株式分析

博報堂DYホールディングス(東証マザーズ:2433)、借入金でリスクを負う

TSE:2433
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投資家としてリスクを考えるには、負債よりもボラティリティが一番だと言う人もいるが、ウォーレン・バフェットは『ボラティリティはリスクと同義語とは程遠い』と言ったのは有名な話だ。 事業が破綻するときには負債が絡むことが多いのだから、企業のリスク度合いを調べるときにバランスシートを考慮するのは当然だ。 博報堂DYホールディングス(東証:2433)は、事業において負債を使用していることがわかる。 しかし、この負債は株主にとって懸念材料なのだろうか?

負債がもたらすリスクとは?

借入金やその他の負債が事業にとってリスクとなるのは、フリーキャッシュフローや魅力的な価格での資本調達によって、その債務を容易に履行できない場合である。 資本主義の一部には、失敗した事業が銀行家によって容赦なく清算される「創造的破壊」のプロセスがある。 このようなことはあまり一般的ではないが、負債を抱えた企業が、貸し手から窮迫した価格での増資を余儀なくされ、株主を恒久的に希薄化させることはよくあることだ。 もちろん、負債もビジネス、特に資本の重いビジネスにおいては重要な手段となりうる。 企業がどの程度の負債を使用しているかを検討する際に最初に行うべきことは、現金と負債を合わせて見ることである。

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博報堂DYホールディングスの負債額は?

博報堂DYホールディングスの有利子負債は、2023年12月末時点で1,881億円と、1年前の1,236億円から増加している。詳細は画像をクリック。 ただし、貸借対照表では1,884億円の現金を保有しているため、実質的なネットキャッシュは3億1,600万円となる。

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2024 年 5 月 12 日 東証 2433 負債資本比率の推移

博報堂DYホールディングスの負債の状況

博報堂DYホールディングスの直近の貸借対照表によると、12ヶ月以内に返済期限が到来 する負債が5,776億円、12ヶ月超に返済期限が到来する負債が721億円となっている。 一方、現金は1,884億円、12カ月以内に弁済期が到来する債権は3,716億円となっている。 つまり、現預金と12ヶ月以内の売掛金を合計すると897億円の負債があることになる。

博報堂DYホールディングスの時価総額が5,468億円であることから、これらの負債が大きな脅威になるとは考えにくい。 しかし、バランスシートの強さは時間の経過とともに変化する可能性があるため、注視する価値はあると思われる。 負債が大きいとはいえ、博報堂DYホールディングスはネットキャッシュを保有しており、負債が多いとは言えない!

ただ、博報堂DYホールディングスのEBITは前年比42%減である。 負債の返済に関して言えば、利益の減少は、砂糖入りのソーダが健康に役立つのと同じくらい役に立たない。 負債を分析する際、バランスシートが重視されるのは明らかだ。 しかし、博報堂DYホールディングスが今後も健全なバランスシートを維持できるかどうかを決めるのは、何よりも将来の収益である。 プロフェッショナルの意見を知りたい方は、アナリストの利益予測に関する無料レポートが面白いかもしれない。

最後に、企業には負債を返済するためのフリーキャッシュフローが必要である。 博報堂DYホールディングスの貸借対照表にはネットキャッシュが計上されているかもしれないが、利払い・税引き前利益(EBIT)をフリーキャッシュフローにどの程度変換しているかを見るのは興味深い。 過去3年間で、博報堂DYホールディングスが創出したフリー・キャッシュフローはEBITの16%に過ぎず、そのパフォーマンスは芳しくない。 これほどキャッシュフローが低いと、債務を消化する能力があるのかどうか、少し不安になる。

まとめ

博報堂DYホールディングスのバランスシートは、負債総額が多いため特別に強いとは言えないが、ネットキャッシュが3億1,600万円あることは明らかにプラスである。 そのため、改善すべき点はあるものの、博報堂DYホールディングスのバランスシートにそれほど不安はない。 負債については、バランスシートから学ぶことが多いのは間違いない。 しかし、すべての投資リスクがバランスシートの中にあるわけではない。 例えば、博報堂DYホールディングスには 3つの警告サイン うち1つは重大 )がある。

それでもなお、堅実なバランスシートを持つ急成長企業に興味があるのなら、当社のネットキャッシュ成長株リストをご覧いただきたい。

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This article has been translated from its original English version, which you can find here.