株式分析

KGインテリジェンス (東証:2408) の課題は、業績不振だけではないと考えます。

TSE:2408
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低調な決算を発表したKGインテリジェンス株式会社(東証:2408)の株価は堅調だった。 株価は上昇したものの、今回の決算発表には投資家に不安を抱かせる要因がいくつかあると考えている。

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東証:2408 2025年1月31日の業績と収益の歴史

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財務オタクならすでにご存知のように、キャッシュフローからの発生比率は、企業のフリーキャッシュフロー(FCF)が利益とどの程度一致しているかを評価するための重要な指標である。 分かりやすく言えば、この比率は純利益からFCFを差し引き、その数字をその期間の平均営業資産で割ったものである。 この比率は、企業の利益のうち、フリー・キャッシュフローに裏付けられていないものがどれだけあるかを示している。

その結果、発生比率がマイナスであれば企業にとってプラスとなり、プラスであればマイナスとなる。 発生比率がゼロを超えることはあまり懸念されないが、発生比率が比較的高い企業は注目に値すると考える。 LewellenとResutekによる2014年の論文を引用すると、「発生率の高い企業は将来的に収益性が低くなる傾向がある」。

2024年12月までの1年間で、KGインテリジェンスの発生率は1.06であった。 一般論として、これは将来の収益性にとって悪い兆候である。 そして実際、この期間中、同社はフリー・キャッシュ・フローをまったく生み出していない。 昨年1年間のフリーキャッシュフローは3億2,500万円のマイナスで、前述の2億4,100万円の利益とは対照的だった。 一昨年のFCFは2億6,400万円であったから、少なくとも過去にはプラスのFCFを生み出してきたことになる。 しかし、それだけではない。 発生率には、法定利益に対する特別損益の影響が少なからず反映されている。

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異常項目が利益に与える影響

前期に23百万円の特殊要因による利益押し上げがあったことが、同社の発生率の低さの一因であろう。 一般的に利益が上がると楽観的になるのは否定できないが、持続可能な利益であればそれに越したことはない。 何千もの上場企業の数字を集計したところ、ある年の異常項目による増益は、翌年には繰り返されないことが多いことがわかった。 このような増益要因が「異常な」ものであることを考えれば、それは予想通りである。 そのような異常項目が当年度に再び現れないと仮定すれば、来期は(事業の成長がない限り)減益になると予想される。

KGインテリジェンスの利益パフォーマンスに関する我々の見解

KGインテリジェンス<6758>の業績は、発生率は低いが、特別損益が利益を押し上げた。 上記の理由から、KGインテリジェンスの法定利益を瞥見すると、基礎的なレベルでは実際よりも良く見えるかもしれないと考える。 したがって、収益の質は重要だが、KGインテリジェンスが現時点で直面しているリスクを考慮することも同様に重要である。 例えば、以下のようなケースである:KGインテリジェンスの注意すべき4つの警告サインを発見した。

KGインテリジェンスに対する我々の検証は、その収益を実際よりも良く見せることができる特定の要因に焦点を当てている。そして、それに基づいて、我々はやや懐疑的である。 しかし、瑣末なことに心を集中させることができるのであれば、発見できることは常にある。 株主資本利益率(ROE)が高いことが優良企業の証と考える人もいる。 そこで、 高い株主資本利益率を誇る企業の 無料 コレクションや インサイダー保有率の高い銘柄のリストをご覧になってはいかがだろうか。

評価は複雑だが、我々はそれを単純化するためにここにいる。

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This article has been translated from its original English version, which you can find here.