株式分析

株価27%上昇も、東京製鐵(東証:5423)の低調な業績からは逃げられない

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東京製鐵株式会社(東証:5423)の株主は、株価が先月27%の上昇を記録し、以前の低迷から回復したことに興奮したことだろう。 広い視野で見れば、前月ほどの勢いはないものの、通年で23%の上昇もかなり妥当なところだ。

東京製鐵の株価は急騰しているが、PER(株価収益率)8.2倍は、PER14倍以上の企業が約半数を占め、PER21倍以上の企業も珍しくない日本市場と比べれば、まだ買いの水準かもしれない。 ただし、PERが限定的なのには何か理由があるかもしれないので、額面通り受け取るのは賢明ではない。

東京製鐵の業績は、他のほとんどの企業がプラス成長であるのに対し、最近は後退している。 PERが低いのは、投資家がこの業績不振はもう良くならないと考えているからだろう。 もしまだ東京製鐵が好きなら、そうでないことを願い、人気がないうちに株を拾っておきたいところだ。

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成長は低PERに見合うか?

東京製鐵のPERを正当化するためには、市場を引き離す低成長が必要だ。

昨年度の業績を振り返ってみると、同社の利益は20%も減少している。 それでも、EPSは過去12ヶ月にかかわらず、3年前から合計で348%上昇した。 というわけで、この間、多少の不運はあったにせよ、同社は概して非常にうまく業績を伸ばしてきたことを確認することから始めよう。

将来に目を移すと、同社を担当する6人のアナリストの予想では、今後3年間は年率1.2%の増益が見込まれている。 一方、他の市場では年率9.4%の拡大が予想されており、その魅力は際立っている。

この点を考慮すれば、東京製鐵のPERが他社を下回るのも理解できる。 どうやら多くの株主は、同社があまり豊かでない将来を見据える可能性がある中、持ち続けることに抵抗があったようだ。

東京製鐵のPERに関する結論

東京製鐵の株価は勢いを増しているが、PERはまだ他社より低い。 株価収益率は株を買うかどうかの決め手にはならないが、業績期待のバロメーターとしてはかなり有効だ。

案の定、東京製鐵のアナリスト予想を見てみると、業績見通しの甘さがPERの低さにつながっていることが分かった。 現段階では、投資家は高いPERを正当化できるほど業績改善の可能性を感じていない。 こうした状況が改善されない限り、この水準前後で株価の障壁が形成され続けるだろう。

さらに、 東京製鐵について我々が発見したこの 1つの警告サインについても学ぶべきだ。

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This article has been translated from its original English version, which you can find here.

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