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住友大阪セメント(東証:5232)の業績は見かけより弱い

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TSE:5232

好業績を発表したにもかかわらず、住友大阪セメント(東証:5232)の株価は低迷している。 当社の分析では、市場が注目していると思われるいくつかの懸念材料が明らかになった。

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東証:5232の業績と収益履歴 2024年11月20日

特殊要因による利益への影響

住友大阪セメントの業績を正しく理解するためには、特殊要因による利益60億円を考慮する必要がある。 増益は好ましいが、異常項目が大きく寄与している場合、我々は少し慎重になる傾向がある。 世界中のほとんどの上場企業の数字を調べてみたが、異常項目が一過性のものであることはよくあることだ。 その名前からして驚くにはあたらない。 住友大阪セメントの2024年9月期の利益に対する特別損益のプラス幅はかなり大きいことがわかる。 その結果、異常項目が法定利益を大幅に押し上げていると推測できる。

アナリストが将来の収益性をどう予測しているのか、気になるところだろう。 幸いなことに、ここをクリックすると、アナリストの予測に基づく将来の収益性を描いたインタラクティブなグラフを見ることができる。

住友大阪セメントの業績について

前述の通り、住友大阪セメントは特殊要因による大幅な増益がいつまでも続くわけではないので、法定開示の利益はおそらく根本的な収益性の目安にはならないだろう。 このため、住友大阪セメントの法定利益は、同社の基礎的な収益力に対する悪いガイドであり、投資家に過度にポジティブな印象を与える可能性があると考える。 しかし、昨年1年間のEPSの伸びは、完璧な指標ではないにせよ、実に素晴らしいものであった。 本稿の目的は、会社のポテンシャルを反映する法定収益がどの程度信頼できるかを評価することであったが、他にも考慮すべきことはたくさんある。 銘柄を分析する際には、リスクを考慮する必要がある。 分析の結果、住友大阪セメントには2つの警告サインがあり、これを無視するのは賢明ではない。

今日は、住友大阪セメントの利益の本質をよりよく理解するために、1つのデータポイントにズームインした。 しかし、企業に対する意見を伝える方法は他にもたくさんある。 株主資本利益率(ROE)の高さを優良企業の証と考える人もいる。 少し手間がかかるかもしれないが、 自己資本利益率が高い企業を集めた フリー・ コレクションや インサイダー保有が多い銘柄のリストが役に立つかもしれない。