ウォーレン・バフェットは、『ボラティリティはリスクと同義ではない。 負債過多は破滅につながる可能性があるからだ。 レンゴー株式会社(東証:3941)に注目したい。(レンゴー株式会社(東証:3941)の貸借対照表には負債がある。 しかし、この負債は株主にとって問題なのだろうか?
負債が問題となるのはどのような場合か?
一般的に言って、負債が現実的な問題となるのは、企業が資本を調達するか、自らのキャッシュフローで返済することが容易でなくなった場合のみである。 最悪の場合、債権者に返済できなくなった企業は倒産する可能性がある。 このようなケースはあまり多くはないが、負債を抱えた企業が、貸し手から苦しい価格での増資を余儀なくされ、株主が恒久的に希薄化するケースはよく見られる。 もちろん、成長資金を調達するために負債を利用する企業も数多くあり、そのような企業には悪影響はない。 企業の負債レベルを検討する際の最初のステップは、現金と負債を合わせて検討することである。
レンゴーの負債額は?
レンゴーの有利子負債残高は2023年12月時点で4,182億円と、1年前の3,958億円から増加している。 ただし、1,092億円の現金があり、これを相殺すると、純有利子負債は約3,090億円となる。
レンゴーの負債について
直近の貸借対照表によると、レンゴーの負債は12カ月以内に3,870億円、 12カ月超に3,421億円となっている。 これらの債務と相殺される現金1,092億円、12ヶ月以内に弁済期が到来する債権2,846億円がある。 つまり、現金と短期債権を合わせると、3,354億円の負債があることになる。
この不足額が同社の時価総額2,865億円を上回っていることを考えると、貸借対照表を注意深く見直したくなるかもしれない。 仮に、現在の株価で増資を行い負債を返済するとなると、極めて大きな希薄化が必要となる。
我々は、利益に対する負債水準について知るために、主に2つの比率を用いる。ひとつは、純有利子負債を利払い・税引き・減価償却・償却前利益(EBITDA)で割ったもので、もうひとつは、利払い・税引き前利益(EBIT)が支払利息を何倍カバーしているか(略してインタレスト・カバー)である。 このように、負債の絶対額と支払金利の両方を考慮する。
レンゴーの純有利子負債はEBITDAの3.2倍であり、レバレッジは大きいが妥当な水準である。 しかし、インタレスト・カバレッジは102と非常に高く、有利子負債にかかる支払利息が現在かなり低いことを示唆している。 レンゴーのEBITが雨後の竹のように急上昇し、過去12カ月で66%増加したことは注目に値する。これによって負債の管理が容易になる。 負債を分析する際、バランスシートが重視されるのは明らかだ。 しかし、レンゴーが今後健全なバランスシートを維持できるかどうかを決めるのは、何よりも将来の収益である。 プロフェッショナルの意見を知りたい方は、アナリストの利益予測に関する無料レポートが面白いかもしれない。
というのも、企業は紙の利益では負債を支払えないからだ。 つまり、論理的なステップとしては、実際のフリー・キャッシュ・フローに見合うEBITの割合を見ることである。 過去3年間で、レンゴーが創出したフリー・キャッシュフローはEBITの19%に過ぎず、これでは元も子もない。 この低水準のキャッシュ・コンバージョンは、レンゴーの負債管理・返済能力を弱体化させている。
当社の見解
レンゴーの負債総額の難易度には若干の不安を感じるが、ポジティブな点もある。 レンゴーのインタレスト・カバーとEBIT成長率は、いずれも有望な兆候である。 前述のデータを総合的に勘案すると、レンゴーの負債は少々リスキーだと思われる。 すべてのリスクが悪いというわけではなく、それが実を結べば株価のリターンを押し上げることもあるが、この負債リスクは念頭に置いておく価値がある。 負債についてバランスシートから最も多くを学ぶことは間違いない。 しかし結局のところ、どの企業もバランスシートの外に存在するリスクを内包している可能性がある。 例えば、レンゴーには 2つの警告サイン (と、私たちを少し不愉快にさせる1つ )がある。
もちろん、もしあなたが負債を背負わずに株を買いたいタイプの投資家なら、迷わず当社の純現金成長株リストをご覧いただきたい。
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This article has been translated from its original English version, which you can find here.