日本の株価収益率(PER)の中央値が約14倍と同程度の中、かんぽ生命保険(東証1部7181)の株価収益率(PER)13.5倍が注目に値すると考える人は多くないだろう。 これは眉唾ではないかもしれないが、PERが妥当でない場合、投資家は潜在的な機会を逃すか、迫り来る失望を無視している可能性がある。
かんぽ生命保険は、平均してある程度の成長を遂げている他の企業と比べて収益が低下しているため、最近の追跡調査は芳しくない。 多くの人が、低迷する業績が前向きに強まることを期待しているため、PERの下落が抑えられているのかもしれない。 もしそうでないなら、既存株主は株価の存続可能性に少し神経質になっているかもしれない。
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かんぽ生命保険のようなPERが妥当とみなされるには、企業が市場にマッチしていなければならないという前提がある。
昨年度の決算を振り返ってみると、8.8%の減益であった。 その結果、3年前の利益も全体で23%減少している。 従って、株主は中期的な利益成長率に暗雲を感じたことだろう。
将来に目を移すと、同社を担当する6人のアナリストの予想では、今後3年間は年率2.2%の増益が見込まれている。 一方、他の市場では年率9.6%の拡大が予想されており、その方が魅力的であることは明らかだ。
これを考えると、かんぽ生命のPERが他の大多数の企業と同水準にあるのは不思議だ。 大半の投資家は、かなり限定的な成長期待を無視し、この銘柄へのエクスポージャーを得るために高い金額を支払っても構わないと考えているようだ。 このレベルの利益成長はいずれ株価を押し下げる可能性が高いため、この株価を維持するのは難しいだろう。
要点
株価収益率は株を買うかどうかの決め手となるものではないが、業績期待のバロメーターとしてはかなり有効である。
かんぽ生命は現在、予想成長率が市場全体より低いため、予想PERより高い水準で取引されている。 業績見通しが弱く、市場よりも成長が鈍化すると、株価が下落し、PERが低下するリスクがある。 このような状況が改善されない限り、この株価を妥当と考えるのは難しい。
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