ユニ・チャーム(東証:8113)の株価収益率(PER)33.1倍は、PER13倍以下の企業が約半数、PER9倍割れもザラである日本市場と比較すると、今まさに強気の売りに見えるかもしれない。 とはいえ、この高いPERに合理的な根拠があるかどうかを判断するには、もう少し掘り下げる必要があるだろう。
ユニ・チャームは最近、他の企業よりも業績を伸ばしており、確かに良い仕事をしている。 PERが高いのは、投資家がこの好業績が続くと考えているからだろう。 そうでなければ、特別な理由もなく高い株価を支払っていることになる。
ユニ・チャームの成長は十分か?
PERを正当化するためには、ユニ・チャームは市場を大きく上回る卓越した成長を遂げる必要がある。
昨年度の収益成長率を確認すると、同社は30%増という驚異的な伸びを記録している。 直近3年間のEPSも、短期的な業績に大きく助けられて、全体で27%上昇している。 従って、最近の利益成長は同社にとって立派なものだと言っていいだろう。
展望に目を転じると、同社に注目している10人のアナリストの予測では、今後3年間は毎年9.2%の成長が見込まれる。 一方、他の市場は年率9.3%の成長を予測しており、大きな違いはない。
ユニ・チャームが市場に比べて高いPERで取引されているのは興味深い。 どうやら同社の投資家の多くは、アナリストが示す以上に強気で、今すぐ株を手放そうとはしていないようだ。 とはいえ、このレベルの利益成長はいずれ株価を押し下げる可能性が高いため、さらなる利益を得るのは難しいだろう。
最後に
ユニ・チャームの株価収益率は、他の市場参加者がユニ・チャームについてどのように考えているかを明らかにするものではある。
ユニ・チャームのアナリスト予想を検証したところ、市場にマッチした業績見通しが、我々が予想したほど高いPERに影響を与えていないことが分かった。 平均的な業績見通しで市場並みの成長率を示した場合、株価が下落し、高PERが低下するリスクがあると考えられる。 このような状況が改善されない限り、この株価を妥当と考えるのは難しい。
その他多くの重要なリスク要因は、同社のバランスシートに見出すことができる。 ユニ・チャームのバランスシート分析(無料)をご覧ください。
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This article has been translated from its original English version, which you can find here.