アズワンコーポレーション(東証:7476)の株価収益率(PER)26.6倍は、約半数の企業がPER14倍以下、さらにはPER9倍以下もザラにある日本の市場と比較すると、今は売りが強いように見えるかもしれない。 しかし、このPERがかなり高いのには理由があるのかもしれず、それが妥当かどうかを判断するにはさらなる調査が必要である。
アスワンは最近、他の企業よりも業績を伸ばしており、確かに良い仕事をしている。 PERが高いのは、投資家がこの好業績が続くと考えているからだろう。 そうでないなら、既存株主は株価の存続可能性について少し神経質になっているかもしれない。
アスワンの成長トレンドは?
アスワンのような急なPERを見て本当に安心できるのは、会社の成長が市場を明らかに上回る軌道にあるときだけだ。
昨年度の業績成長率を振り返ってみると、同社は89%という驚異的な伸びを記録している。 直近の業績が好調だったということは、過去3年間でEPSを合計31%成長させることもできたということだ。 従って、株主はこうした中期的な利益成長率を歓迎したことだろう。
同社を担当する3人のアナリストによれば、今後3年間のEPSは年率13%減と低迷が予想される。 一方、市場全体では年率9.6%の拡大が予想されており、見通しは悪い。
これを考えると、アスワンのPERが他の企業の大半を上回っているのは憂慮すべきことだ。 投資家の多くは、アスワンの事業見通しの好転を期待しているようだが、アナリスト集団はそう確信していない。 業績の悪化がいずれ株価に重くのしかかる可能性が高いため、この株価が持続可能だと考えるのは大胆な人だけだろう。
アスワンのPERの結論
株価収益率(PER)は、特定の業界では価値を測る指標としては劣るという議論があるが、強力な景況感指標となりうる。
アスワンは現在、減益が予想される企業としては、予想よりはるかに高いPERで取引されている。 業績が後退し、見通しが悪くなると、株価が下落し、高いPERが引き下げられるリスクがある。 これでは、株主の投資は大きなリスクにさらされ、潜在的投資家は過大なプレミアムを支払う危険性がある。
とはいえ、当社の投資分析では、 AS ONEは1つの警告サインを示して いるので、注意が必要だ。
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