投資家としてリスクを考えるには、負債よりもむしろボラティリティが一番だと言う人もいるが、ウォーレン・バフェットは『ボラティリティはリスクと同義とは程遠い』と言ったのは有名な話だ。 負債過多は破滅につながる可能性があるからだ。 重要なのは、ターミナルケア・サポート研究所(TSE:7362)が負債を抱えていることだ。 しかし、より重要な問題は、その負債がどれほどのリスクを生み出しているかということだ。
負債がもたらすリスクとは?
借金はビジネスの成長を助けるツールだが、もしビジネスが貸し手に返済できないのであれば、そのビジネスは貸し手の言いなりになってしまう。 最悪の場合、債権者への支払いができなくなった企業は倒産する可能性がある。 しかし、より頻繁に発生する(しかし、それでもコストがかかる)のは、バランスシートを補強するためだけに、企業がバーゲン価格で株式を発行し、株主を永久に希薄化させなければならない場合である。 もちろん、多くの企業が成長資金を調達するために負債を利用しているが、その場合、マイナスの影響はない。 負債水準を検討する際には、まず現金と負債水準の両方を合わせて検討する。
ターミナルケア・サポート研究所の負債とは?
2024年6月現在、ターミナルケア支援機構の有利子負債は24.2億円で、1年前の18.6億円から増加している。 ただし、現金は11.6億円あるため、純有利子負債は12.6億円となる。
ターミナルケアサポート研究所の負債について
直近の貸借対照表を見ると、1年以内に返済期限が到来する負債が13.9億円、それ以 降に返済期限が到来する負債が16.2億円ある。 一方、現金は11億6,000万円、1年内回収予定の債権は3億9,400万円。 つまり、現金と期近債権を合計すると14億6,000万円の負債がある。
時価総額16.6億円に対してレバレッジの山である。 このことは、同社がバランスシートの補強を急ぐ必要がある場合、株主が大きく希薄化することを示唆している。
企業の収益に対する負債を評価するため、純有利子負債をEBITDA(利払い前・税引き前・減価償却前利益)で割った数値と、EBIT(利払い前・税引き前利益)を支払利息で割った数値(インタレストカバー)を算出する。 したがって、減価償却費の有無にかかわらず、利益に対する負債を考慮する。
ターミナルケア・サポート研究所のEBITDAに対する負債比率は7.1とかなり高く、負債負担が大きいことを示唆している。 しかし、インタレスト・カバレッジは2.9とそれなりに高く、これは良い兆候である。 投資家にとってのもう一つの懸念は、ターミナルケア・サポート研究所のEBITが昨年10.0%減少したことかもしれない。 このような状況が続けば、負債を処理するのは、怒った家猫を旅行箱に入れるのと同じくらい簡単だろう。 負債を分析する際、バランスシートに注目すべきなのは明らかだ。 しかし、負債を完全に切り離して見ることはできない。ターミナルケア・サポート研究所は、その負債を返済するための収益を必要としているからだ。 そのため、負債を検討する際には、間違いなく収益動向を見る価値があります。インタラクティブなスナップショットはこちら。
というのも、企業は紙の利益では負債を支払えないからです。 つまり、EBITがフリー・キャッシュフローにどれだけ裏付けられているかをチェックする価値がある。 過去3年間、ターミナルケア・サポート研究所は大量の現金を消費した。 投資家は間違いなく、やがてこの状況が逆転することを期待しているが、それは明らかに、負債の使用がよりリスキーであることを意味する。
当社の見解
率直に言って、ターミナルケア・サポート研究所のEBITDAに対する純負債と、EBITをフリー・キャッシュ・フローに変換する実績の両方が、その負債水準にむしろ不快感を抱かせる。 さらに、EBIT成長率も信頼感を与えるものではない。 ターミナルケア・サポート研究所がヘルスケア業界に属することも注目に値する。 全体として、ターミナルケア・サポート研究所のバランスシートは、事業にとって実に大きなリスクだと思われる。 このため、私たちはこの銘柄にかなり慎重で、株主はその流動性を注視すべきだと考える。 貸借対照表から負債について最も多くを学ぶことは間違いない。 しかし最終的には、どの企業もバランスシートの外に存在するリスクを含みうる。 その例を挙げよう: ターミナルケア・サポート研究所の注意すべき5つの警告サインを 発見した。
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This article has been translated from its original English version, which you can find here.