Stock Analysis

マルハニチロ (東証:1333) の業績には疑問符がつく

TSE:1333
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マルハニチロ(東証1部1333)の株価は、先ごろ発表された好決算を受けて堅調に推移している。 しかし、我々の分析によれば、株主は決算が見かけほど良くなかったことを示すいくつかの要因を見逃している可能性がある。

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東証:1333 2024年5月21日の業績と収益の歴史

異常項目が利益に与える影響とは?

マルハニチロの利益を法定数字以上に理解したい人にとって、過去12ヶ月の間に、法定利益が48億円相当の特別項目によって増加したことに注目することが重要である。 我々は増益を見るのは好きだが、異常項目が大きく貢献した場合は少し慎重になる傾向がある。 何千もの上場企業の数字を計算したところ、ある年の異常項目による増益は、翌年には繰り返されないことが多いことがわかった。 そして結局のところ、それこそが会計用語の意味するところなのである。 もしマルハニチロがそのような貢献を繰り返さないとすれば、他の条件が同じであれば、今期は減益になると予想される。

注:投資家は常にバランスシートの強さをチェックすることをお勧めする。ここをクリックすると、マルハニチロのバランスシート分析がご覧いただけます。

マルハニチロの利益パフォーマンスに関する我々の見解

マルハニチロの法定業績は、多額の特別項目があるため、継続的な生産性をきれいに読み取ることはできないと考える。 このため、マルハニチロの法定利益は基礎収益力よりも優れている可能性があると考える。 しかし、過去3年間のEPS成長率が非常に高いことは朗報である。 結局のところ、マルハニチロを正しく理解したければ、上記の要素以外も考慮することが不可欠だ。 このことを念頭に置いて、私たちはリスクを十分に理解しない限り、その銘柄への投資は考えない。 どんな企業にもリスクはあるものだが、マルハニチロについて知っておくべき1つの警告サインを見つけた。

このノートでは、マルハニチロの利益の本質を明らかにする一つの要素に注目したに過ぎない。 しかし、些細なことに心を集中させることができる人であれば、必ずもっと多くの発見があるはずだ。 自己資本利益率が高いことを優良企業の証と考える人もいる。 そこで、 高い株主資本利益率を誇る企業の 無料 コレクションや インサイダー保有率の高い銘柄のリストをご覧いただきたい。

This article has been translated from its original English version, which you can find here.