Stock Analysis
日本の企業の半数近くが株価収益率(PER)13倍を下回っているとなると、PER40.2倍のGMOペイメントゲートウェイ株式会社(東証:3769)は完全に避けるべき銘柄と考えるかもしれない。 とはいえ、高いPERに合理的な根拠があるかどうかを判断するには、もう少し掘り下げる必要がある。
GMOペイメントゲートウェイは最近、他の企業よりも業績を伸ばしており、確かに良い仕事をしている。 この好業績が続くと予想する向きが多いようで、PERを引き上げている。 もしそうでなければ、既存株主は株価の存続可能性に少し神経質になるかもしれない。
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GMOペイメントゲートウェイのようなPERが妥当と見なされるには、企業が市場をはるかに上回る必要があるという前提がある。
まず振り返ってみると、同社は昨年、一株当たり利益を27%という驚異的な成長を遂げた。 直近の3年間でも、短期的な業績も手伝ってEPSは全体で91%増と素晴らしい伸びを見せている。 従って、株主はこうした中期的な利益成長率を歓迎したことだろう。
展望に目を転じると、同社に注目しているアナリスト10名の試算では、今後3年間は年率20%の成長が見込まれる。 一方、他の市場は年率9.6%の成長にとどまると予想されており、その魅力は著しく低い。
これを考えれば、GMOペイメントゲートウェイのPERが他社を上回っているのも理解できる。 投資家の多くは、GMOペイメントゲートウェイの将来の成長に期待し、株価を高く買っているようだ。
GMOペイメントゲートウェイのPERから何を学ぶか?
一般的に、投資判断の際に株価収益率を読みすぎるのは禁物だが、他の市場参加者がその企業についてどう考えているかが分かることもある。
予想通り、GMOペイメントゲートウェイのアナリスト予想を検証したところ、優れた業績見通しが高いPERに寄与していることが分かった。 現段階では、投資家は業績悪化の可能性がPERを引き下げるほど大きくないと感じている。 こうした状況に変化がない限り、株価の強力な下支えは続くだろう。
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