株式分析

AGORA Hospitality Group (TSE:9704) は危険な投資か?

TSE:9704
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投資家としてリスクを考えるには、負債よりもボラティリティが一番だと言う人もいるが、ウォーレン・バフェットは『ボラティリティはリスクと同義語とは程遠い』と言ったのは有名な話だ。 事業が破綻するときには負債が絡んでくることが多いので、企業のリスクの高さを検討するときにバランスシートを考慮するのは当然のことだ。 アゴーラ・ホスピタリティー・グループ株式会社(東証:9704)は、事業において負債を使用していることがわかる。 しかし、株主は負債の使用を心配すべきなのだろうか?

なぜ負債がリスクをもたらすのか?

借金はビジネスを成長させるためのツールだが、もしビジネスが貸し手に返済できなければ、そのビジネスは貸し手の言いなりになってしまう。 資本主義の一部は、失敗した企業が銀行家によって容赦なく清算される「創造的破壊」のプロセスである。 しかし、より一般的な(それでも痛みを伴う)シナリオは、低価格で新たな資本を調達しなければならず、その結果、株主が恒久的に希薄化することである。 とはいえ、最も一般的な状況は、企業が負債を合理的に管理し、自社に有利になるようにすることである。 企業の負債レベルを検討する際の最初のステップは、現金と負債を一緒に検討することである。

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AGORA Hospitality Groupの純負債とは?

下の画像をクリックすると詳細が見られるが、2023年12月時点の有利子負債は76.8億円で、1年前の70.8億円から増加している。 ただし、現金は31.2億円あるため、純有利子負債は45.6億円となる。

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東証:9704 負債資本比率の推移 2024年5月8日

アゴーラ・ホスピタリティ・グループの負債について

直近の貸借対照表によると、12カ月以内に返済期限が到来する負債が56.9億円、 12カ月超に返済期限が到来する負債が72.0億円となっている。 一方、現金31億2,000万円、12カ月以内に支払期限の到来する債権5億1,700万円 を保有している。 つまり、負債は現金と短期債権の合計より92億6,000万円多い。

アゴーラ・ホスピタリティ・グループの時価総額は168億円である。 しかし、負債が過大なリスクをもたらしているとの指摘がないか、注視したい。 負債についてバランスシートから最も多くを学べることは間違いない。 アゴラ・ホスピタリティ・グループは負債を返済するために利益を必要とするからだ。 収益についてもっと知りたければ、長期収益トレンドのグラフをご覧ください。

AGORAホスピタリティ・グループの12ヵ月間の売上高は73億円で、48%の増益となった。 運が良ければ、同社は黒字に成長できるだろう。

禁物

アゴラ・ホスピタリティ・グループは、トップラインを手際よく成長させたが、EBITラインでは赤字という冷厳な事実がある。 具体的には、EBIT損失は1億1000万円である。 上記のような負債を考慮すると、同社がこれほど多くの負債を抱える必要性はあまり感じられない。 率直に言って、バランスシートは、時間と共に改善される可能性はあるものの、マッチ・フィットには程遠いと思われる。 しかし、昨年1年間で8億600万円のキャッシュを使い果たしたことは救いようがない。 つまり、この銘柄はリスクが高いということだ。 負債を分析する場合、バランスシートが重視されるのは明らかだ。 しかし、投資リスクのすべてがバランスシートにあるわけではない。 我々はAGORA Hospitality Groupについて 2つの警告サインを確認 した。

もちろん、もしあなたが負債を背負わずに株を買いたいタイプの投資家なら、迷わず当社のネットキャッシュ成長株リストをご覧いただきたい。

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This article has been translated from its original English version, which you can find here.