Stock Analysis

31%の価格上昇にもかかわらず、投資家はラウンドワン・コーポレーション(東証:4680)の業績にまだ完全には納得していない

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TSE:4680

ラウンドワン(TSE:4680) の株価は、不安定な時期を経て31%上昇し、実に印象的な月となった。 この30日間で、年間上昇率は47%に達した。

株価は急騰しているが、日本のPER(株価収益率)の中央値が約14倍である中、ラウンドワンのPER(株価収益率)15倍が注目に値すると考える人はまだ多くないだろう。 これは眉唾ではないかもしれないが、もしPERが妥当でなければ、投資家は潜在的な機会を逃すか、迫り来る失望を無視することになりかねない。

ラウンドワンは最近、他の企業よりも業績を伸ばしており、確かに良い仕事をしている。 好調な業績が衰えることを多くの人が予想しており、それがPERの上昇を抑えているのかもしれない。 そうでないなら、既存株主は今後の株価の方向性について楽観的になる理由がある。

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東証:4680 株価収益率 vs 業界 2024年9月4日
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ラウンドワンに成長はあるか?

ラウンドワンのPERは、緩やかな成長しか期待できない企業にとっては典型的な水準であり、重要なのは市場並みの業績であることだ。

まず振り返ってみると、同社は昨年、一株当たり利益を70%という素晴らしい成長を遂げた。 しかし、直近の3年間はまったく成長できなかったため、全体としてはそれほど素晴らしいものではなかった。 従って、株主は不安定な中期成長率に過度の満足はしていないだろう。

展望に目を向けると、同社に注目している6人のアナリストの予測では、今後3年間は年率13%の成長が見込まれる。 市場予想が年率9.4%にとどまる中、同社はより強い業績が期待できる。

このような情報から、ラウンドワンが市場とほぼ同じPERで取引されていることは興味深い。 投資家の多くは、同社が将来の成長期待を達成できると確信していないのかもしれない。

最終結論

ラウンドワンの株価は最近勢いがあり、そのためPERは市場と同水準となっている。 一般的に、投資判断の際に株価収益率を読みすぎるのは禁物だが、他の市場参加者が同社についてどう考えているかは、株価収益率から十分に読み取れる。

ラウンドワンのアナリスト予想を調べたところ、優れた業績見通しが予想ほどPERに寄与していないことが分かった。 業績見通しとPERが一致しないのは、業績に対する未知の脅威がある可能性がある。 少なくとも株価下落のリスクは抑えられているように見えるが、投資家は将来の業績が多少変動する可能性があると考えているようだ。

他にもリスクがあることをお忘れなく。例えば、 ラウンドワンには注意すべき警告サインが1つ ある。

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