日本の企業の半数近くが株価収益率(PER)14倍を下回っている現在、神戸物産(東証:3038)のPER35.9倍は、完全に避けるべき銘柄と言えるかもしれない。(神戸物産(東証:3038)のPERは35.9倍で、完全に避けるべき銘柄である。 しかし、PERがかなり高いのには理由があるかもしれず、それが妥当かどうかを判断するにはさらなる調査が必要だ。
神戸物産はここ最近、他社を凌駕する収益成長率で、比較的好調に推移している。 PERが高いのは、投資家がこの好業績が続くと考えているからだろう。 そうでないなら、既存株主は株価の存続可能性について少し神経質になるかもしれない。
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神戸物産がPERを正当化するためには、市場を大きく上回る傑出した成長を遂げる必要がある。
振り返ってみると、神戸物産は昨年、25%という異例の増益を達成した。 直近の業績が好調だったということは、過去3年間でEPSを合計32%成長させることができたということでもある。 従って、最近の利益成長は同社にとって素晴らしいものであったと言える。
今後の見通しに目を向けると、同社に注目している10人のアナリストの予想では、今後3年間は毎年9.8%の成長が見込まれる。 一方、他の市場は年率9.6%の成長を予測しており、大きな差はない。
これを考慮すると、神戸物産のPERが他の大多数の企業より高いのは不思議だ。 大半の投資家は、ごく平均的な成長期待を無視し、この銘柄へのエクスポージャーを得るために高い金額を支払っても構わないと考えているようだ。 しかし、このレベルの利益成長はいずれ株価を押し下げる可能性が高いため、さらなる利益を得るのは難しいだろう。
神戸物産のPERの結論
株価収益率(PER)は、株を買うかどうかの決め手となるものではないが、業績期待のバロメーターとしてはかなり有効だ。
神戸物産のアナリスト予想を検証したところ、市場にマッチした業績見通しが、予想ほど高いPERに影響を与えていないことが分かった。 予想される将来収益がこのようなポジティブなセンチメントを長く支える可能性が低いため、今現在、我々は相対的に高い株価に違和感を抱いている。 こうした状況が改善されない限り、この株価を妥当なものとして受け入れるのは難しい。
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