株式分析

象印マホービン(TSE:7965)の株価25%上昇は何を物語っているのか?

TSE:7965
Source: Shutterstock

象印マホービン(東証:7965)の株価は、不安定な時期を経て25%上昇し、実に印象的な1ヶ月を過ごした。 株価は過去12ヶ月で9.7%下落している。

日本企業の約半数が株価収益率(PER)13倍以下であることを考えると、PER19.6倍の象印は避けるべき銘柄かもしれない。 しかし、PERを額面通りに受け取るのは賢明ではない。

象印は最近、他の企業よりも業績を伸ばしている。 好業績が続くと予想する向きも多いようで、PERが上がっている。 そうでなければ、特に理由もなく高い株価を支払っていることになる。

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成長指標は高PERについて何を語っているか?

象印のような高いPERを安心して見ることができるのは、会社の成長が市場を凌駕する軌道に乗っている時だけだ。

まず振り返ってみると、同社は昨年、一株当たり利益を49%という驚異的な成長を遂げた。 その結果、過去3年間でもEPSを15%伸ばしている。 つまり、この3年間で、同社は実際に業績を伸ばしてきたことが確認できる。

将来に目を移すと、同社を担当している唯一のアナリストの予想では、今後3年間の収益成長率は毎年2.1%ずつ減少し、マイナス圏に向かうとされている。 一方、市場全体では毎年9.3%ずつ拡大すると予測されており、状況は芳しくない。

これを考えると、象印のPERが他の企業の大半を上回っているのは憂慮すべきことだ。 大半の投資家は同社の事業見通しの好転を期待しているようだが、アナリスト集団はそう確信していない。 業績の悪化がいずれ株価に重くのしかかる可能性が高いため、この株価が持続可能だと考えるのは大胆な人だけだろう。

象印のPERの結論

象印のPERは、株価が力強く上昇して以来、右肩上がりになっている。 株価収益率は、株を買うかどうかの決定的な要因になるべきものではないが、業績期待のバロメーターとしてはかなり有効だ。

象印のアナリスト予想を検証したところ、業績縮小見通しが高PERに与える影響は、我々が予想したほどではないことが分かった。 業績が下振れし、見通しが悪くなると、株価が下落し、高PERが低下するリスクがある。 こうした状況が著しく改善されない限り、この株価を妥当なものと認めるのは非常に難しい。

とはいえ、 象印は 我々の投資 分析で2つの警告サインを示して いるので、知っておく必要がある。

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This article has been translated from its original English version, which you can find here.