株式分析

アシックス(東証:7936)は簡単に負債を増やすことができる

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チャーリー・マンガーが支援した)伝説的なファンドマネジャーのリー・ルーがかつて『最大の投資リスクは価格の変動ではなく、資本が永久に失われるかどうかだ』と言った。 事業が破綻する際には負債が絡むことが多いため、企業のリスクの高さを検討する際にバランスシートを考慮するのは当然のことだ。 株式会社アシックス(東証:7936)のバランスシートには負債がある。 しかし、株主は負債の使用を心配すべきなのだろうか?

負債はいつ危険なのか?

借金は企業が成長するための手段であるが、もし企業が貸し手に返済できないのであれば、その企業は貸し手の言いなりになってしまう。 資本主義の一部には「創造的破壊」のプロセスがあり、失敗した企業は銀行家によって容赦なく清算される。 しかし、より一般的な(しかし依然としてコストのかかる)状況とは、単に負債をコントロールするために、企業が安い株価で株主を希薄化しなければならないような場合である。 もちろん、負債というものは、ビジネス、特に資本の重いビジネスにおいては重要な手段となりうる。 企業がどの程度の負債を使用するかを検討する際に最初に行うべきことは、現金と負債を合わせて見ることである。

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アシックスの負債とは?

下の図をクリックすると過去の数字が表示されるが、2023年12月時点のアシックスの有利子負債は826億円で、1年前の1,398億円から減少している。 一方、現金は1,140億円あり、ネットキャッシュは314億円ある。

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東証:7936 2024年3月25日負債比率の推移

アシックスの負債

直近の貸借対照表によると、1年以内に返済期限が到来する負債が1,436 億円、1年超に返済期限が到来する負債が1,137億円となっている。 一方、現金は1,140億円、12ヵ月以内に回収期限の到来する債権は619億円となっている。 つまり、現金と(短期)売掛金の合計より負債の方が814億円多い。

もちろん、アシックスの時価総額は1.27兆円であるため、これらの負債は管理可能であろう。 しかし、バランスシートの強さは時間の経過とともに変化する可能性があるため、注視する価値はあると思われる。 注目すべき負債がある一方で、アシックスは負債よりも現金の方が多いので、負債を安全に管理できると確信している。

その上、アシックスは過去12ヶ月でEBITを60%伸ばしており、この成長によって負債を処理しやすくなるだろう。 負債を分析する際、バランスシートが重視されるのは明らかだ。 しかし、今後アシックスが健全なバランスシートを維持できるかどうかを決めるのは、何よりも将来の収益である。 そこで、将来に焦点を当てるのであれば、アナリストの利益予測を示したこの無料レポートをチェックすることができる。

最後に、企業が負債を返済できるのは、会計上の利益ではなく、冷厳な現金だけである。 アシックスの貸借対照表にはネット・キャッシュがあるが、そのキャッシュ・バランスの構築(または減耗)の速さを理解するために、金利税引前利益(EBIT)をフリー・キャッシュ・フローに変換する能力を見てみる価値はある。 直近の3年間で、アシックスはEBITの74%に相当するフリー・キャッシュ・フローを記録しており、フリー・キャッシュ・フローが利子と税金を除いたものであることを考えると、これは通常の水準である。 フリー・キャッシュ・フローが利子と税金を除いたものであることを考えれば、この冷厳なキャッシュは、同社が望むときに負債を減らすことができることを意味する。

まとめ

企業の負債総額を見ることは常に賢明であるが、アシックスのネットキャッシュが314億円あることは非常に心強い。 また、昨年のEBITが前年比60%増となったことも好感が持てる。 そのため、アシックスの負債使途がリスキーだとは思わない。 負債水準を分析する際、バランスシートは明らかにスタート地点である。 しかし最終的には、どの企業もバランスシートの外に存在するリスクを含みうる。 こうしたリスクを見つけるのは難しい。どの企業にもリスクは存在するが、私たちは アシックスについて知って おくべき 1つの警告サインを 発見した。

もしあなたが、堅固なバランスシートを持つ急成長企業に興味があるのなら、遅滞なくネットキャッシュ成長株のリストをチェックしてほしい。

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This article has been translated from its original English version, which you can find here.