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株主はアシックス(東証:7936)の収益の質に満足するだろう

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TSE:7936

株式会社アシックス(東証:7936)の最近の決算発表が好調であったにもかかわらず、市場は気づいていないようだ。 当社の分析によると、投資家は有望な詳細を見逃している可能性がある。

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東証:7936 2024年4月1日の業績と収益の歴史

アシックスの収益にズームイン

財務オタクならすでにご存知のように、キャッシュフローからの発生比率は、企業のフリーキャッシュフロー(FCF)が利益とどの程度一致しているかを評価するための重要な指標である。 分かりやすく言えば、この比率は純利益からFCFを差し引き、その数値をその期間の平均営業資産で割ったものである。 キャッシュフローからの発生比率は、「FCF以外の利益比率」と考えることもできる。

つまり、発生比率がマイナスであることは良いことであり、会社が利益から想像されるよりも多くのフリー・キャッシュ・フローをもたらしていることを示しているからである。 これは、発生比率がプラスであることを心配すべきだということを意味するものではないが、発生比率がむしろ高い場合は注目に値する。 LewellenとResutekによる2014年の論文を引用すると、「発生要因が高い企業は、将来的に収益性が低くなる傾向がある」。

アシックスの2023年12月期の発生主義比率は-0.19である。 したがって、同社の法定利益はフリー・キャッシュフローを大幅に下回っている。 実際、直近1年間のフリーキャッシュフローは750億円で、利益計上の353億円を大きく上回っている。 前年同期のフリーキャッシュフローがマイナスであったことを考えると、直近1年間のフリーキャッシュフローが75億円となったことは正しい方向への一歩といえよう。

アナリストが将来の収益性をどう予測しているのか、気になるところだろう。 幸いなことに、ここをクリックすると、アナリストの予測に基づく将来の収益性をインタラクティブなグラフで見ることができる。

アシックスの利益パフォーマンスに関する当社の見解

前述したように、アシックスの発生率は、利益のフリー・キャッシュ・フローへの強い転換を示しており、同社にとってプラスである。 この観察に基づき、我々は、アシックスの法定利益は、実際には同社の潜在的な利益を過小評価している可能性があると考える! その上、同社の1株当たり利益は昨年77%増加した。 本稿の目的は、会社の潜在能力を反映する法定利益がどの程度信頼できるかを評価することであったが、他にも考慮すべきことはたくさんある。 ビジネスとしてのアシックスをもっと知りたいのであれば、同社が直面しているリスクを認識しておくことが重要だ。 例えば、アシックスをよりよく知るために目を走らせるべき1つの警告サインを発見した。

今日は、アシックスの利益の本質をよりよく理解するために、1つのデータにズームインしてみた。 しかし、企業に対する意見を伝える方法は他にもたくさんある。 株主資本利益率(ROE)の高さを優良企業の証と考える人もいる。 少し調べる手間がかかるかもしれないが、自己資本利益率が高い企業を集めた無料の コレクションや インサイダーが買っている銘柄のリストが役に立つかもしれない。