Stock Analysis

株式会社アシックス(東証:7936)の株価が25%上昇した後、決算は物語らない

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株式会社アシックス(東証:7936)の株価は、先月だけで25%上昇し、最近の勢いを維持している。 今回の急騰で年間上昇率は128%に達し、投資家たちは腰を上げ、注目している。

株価が堅調に推移していることを受け、アシックスの株価収益率(PER)33.4倍は、約半数の企業がPER14倍以下、さらにはPER9倍以下もごく普通である日本の市場と比較すると、今は売りが強いように見えるかもしれない。 とはいえ、この高いPERに合理的な根拠があるかどうかを判断するには、もう少し掘り下げる必要があるだろう。

アシックスはここ最近、他社を凌駕する収益成長率で、比較的好調に推移している。 この好業績が続くと予想する向きが多く、PERを引き上げているようだ。 そうでなければ、特に理由もなく高い株価を支払っていることになる。

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東証:7936 株価収益率 vs 業界 2024年5月24日
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成長指標は高PERについて何を語っているか?

アシックスのようなPERが妥当とみなされるためには、企業が市場をはるかに上回る必要があるという前提がある。

まず振り返ってみると、同社は昨年、一株当たり利益を66%という目覚ましい成長を遂げた。 しかし、長期的なパフォーマンスはそれほど高くなく、3年間のEPS成長率は相対的に存在しない。 従って、同社の最近の利益成長は一貫性がないと言ってよい。

見通しに目を向けると、今後3年間は年率11%の成長が見込まれる。 これは、市場全体の年率9.4%の成長予測に近い。

このような情報から、アシックスが市場と比較して高いPERで取引されていることは興味深い。 ほとんどの投資家は、かなり平均的な成長予想を無視し、この銘柄へのエクスポージャーを得るために高い金額を支払っているようだ。 これらの株主は、PERが成長見通しに沿った水準まで低下した場合、失望を味わうことになるかもしれない。

最終結論

株価の高騰により、アシックスのPERも急騰している。 株価収益率だけで株を売るべきかどうかを判断するのは賢明ではないが、会社の将来性を判断する実用的な指針にはなる。

アシックスは現在、予想成長率が市場全体と同水準であるため、予想よりも高いPERで取引されている。 市場並みの成長率で平均的な業績見通しが示された場合、株価が下落し、高いPERが引き下げられるリスクがあると考えられる。 このような状況が改善されない限り、この株価を妥当と考えるのは難しい。

他にもリスクがあることを忘れてはならない。例えば、 アシックスの注意すべき兆候を1つ 挙げてみた。

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This article has been translated from its original English version, which you can find here.