Stock Analysis

シマノ(東証:7309)の株価が投資家の意見に一致

TSE:7309
Source: Shutterstock

日本の企業の半数近くが株価収益率(PER)14倍を下回っている今、PER35.9倍のシマノ(東証:7309)は完全に避けるべき銘柄と言えるかもしれない。 しかし、PERを額面通りに受け取るのは賢明ではない。

市場が最近業績を伸ばしているのに対し、シマノの業績は逆回転している。 PERが高いのは、この業績不振が好転すると投資家が考えているからかもしれない。 そうでなければ、特に理由もなく高い株価を支払っていることになる。

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東証:7309 株価収益率 vs 業界 2024年5月21日
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成長は高PERに見合うか?

PERを正当化するためには、シマノは市場を大きく上回る傑出した成長を遂げる必要がある。

昨年度の決算を振り返ってみると、同社の利益は46%も減少している。 その結果、3年前の収益も全体で7.4%減少している。 つまり、残念なことに、この間、同社は収益を伸ばすという素晴らしい仕事をしてこなかったと認めざるを得ない。

今後の見通しに目を向けると、同社をウォッチしている12人のアナリストの予測では、今後3年間は毎年11%の成長が見込まれる。 これは、市場全体の年率9.1%の成長予測を大幅に上回る。

これを考慮すれば、シマノのPERが他社を上回っているのも理解できる。 投資家の多くは、この力強い将来の成長を期待し、株価を高く買おうとしているようだ。

シマノのPERの結論

株価収益率(PER)の威力は、バリュエーションとしてではなく、現在の投資家心理と将来への期待を測るものである。

予想通り、シマノのアナリスト予想を検証したところ、優れた業績見通しが高いPERに寄与していることが分かった。 現在の株主は、将来の収益が脅かされていないと確信しているため、このPERに満足している。 このような状況が変わらない限り、株価を強力にサポートし続けるだろう。

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This article has been translated from its original English version, which you can find here.