株式分析

松岡産業(TSE:3611)の株価29%急落に投資家が驚くべきではない理由

TSE:3611
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マツオカコーポレーション(東証:3611)の株主は、株価が29%下落し、前期の好業績が帳消しになるなど、非常に荒い月となったことを喜ばないだろう。 長期株主は株価の下落を残念に思うだろう。

これだけ株価が下がっても、日本の企業の約半数が株価収益率(PER)14倍以上であることを考えれば、PER5.1倍の松岡はまだ魅力的な投資先と言えるかもしれない。 とはいえ、PERを大幅に引き下げた合理的な根拠があるかどうかは、もう少し掘り下げてみる必要があるだろう。

松岡は確かに最近、実に速いペースで業績を伸ばしている。 好調な業績が大幅に悪化することを多くの人が予想し、それがPERを抑制しているのかもしれない。 それが実現しなければ、既存株主は今後の株価の方向性についてかなり楽観的になる理由がある。

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東証:3611 株価収益率 vs 業界 2024年8月5
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成長指標は低PERについて何を語るのか?

松岡のようにPERが低くて本当に安心できるのは、会社の成長が市場に大きく遅れをとる場合だけだ。

直近1年間の収益成長率を見直してみると、同社は44%という驚異的な伸びを記録している。 しかし、3年間のEPSは全体として12%縮小しており、その遅れを取り戻すのに苦労している。 従って、最近の利益成長は同社にとって好ましくないものだと言ってよい。

今後12ヶ月で9.8%の成長が予測されている市場と比較すると、最近の中期的な業績から見た同社の下降モメンタムは悲観的だ。

こうした状況を踏まえれば、松岡のPERが他社の大半を下回るのは理解できる。 しかし、業績の縮小が長期的なPERの安定につながるとは考えにくく、株主の失望を招く可能性がある。 同社が収益性を改善できなければ、PERはさらに低水準に低下する可能性がある。

最終見解

松岡のPERは、最近の株価と同じくらい低い。 株価収益率(PER)の威力は、バリュエーションではなく、現在の投資家心理や将来への期待感を測るものである。

松岡が低PERを維持しているのは、中期的に業績が低迷しているためであり、予想通りである。 今のところ、株主は将来の業績がおそらく嬉しいサプライズをもたらさないことを容認しているため、低PERを受け入れている。 最近の中期的な業績トレンドが続くとすれば、この状況で株価が近い将来どちらかの方向に大きく動くとは考えにくい。

とはいえ、松岡の投資分析では4つの警告サインが出ており、そのうち1つは深刻な可能性がある。

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This article has been translated from its original English version, which you can find here.