投資家としてリスクを考えるには、負債よりもむしろボラティリティが一番だと言う人もいるが、ウォーレン・バフェットは『ボラティリティはリスクと同義語とは程遠い』と言ったのは有名な話だ。 負債が多すぎると企業は沈没してしまうからだ。 重要なのは、創建エース株式会社(東証:1757)である。(東証:1757)は負債を抱えている。 しかし、より重要な問題は、その負債がどれほどのリスクを生み出しているかということだ。
なぜ負債がリスクをもたらすのか?
借入金は、事業が新たな資本やフリー・キャッシュ・フローで返済に窮するまで、事業を支援する。 資本主義の一部には、失敗した事業が銀行家によって容赦なく清算される「創造的破壊」のプロセスがある。 このようなことはあまり一般的ではないが、負債を抱えた企業が、貸し手によって窮迫した価格での資本調達を余儀なくされ、株主を永久に希薄化させることはよくあることだ。 もちろん、負債もビジネス、特に資本の重いビジネスにおいては重要な手段となりうる。 企業の負債水準を検討する際の最初のステップは、現金と負債を合わせて検討することである。
創建エースの負債とは?
下の画像をクリックすると詳細が見られるが、2023年12月時点の有利子負債は9億5,300万円で、1年前の4,800万円から増加している。 ただし、現金は1億8,800万円あるため、純有利子負債は7億6,500万円となる。
総研エースのバランスシートの強さは?
貸借対照表の最新データを拡大すると、12カ月以内に返済期限が到来する負債が13.1億円、それ以降に返済期限が到来する負債が3,800万円となっている。 一方、現金は1億8,800万円、12カ月以内に返済期限が到来する債権は7億8,500万円となっている。 つまり、現金と期近債権を合計すると3億7,600万円の負債がある。
もちろん、総研エースの時価総額は91.0億円であるため、これらの負債は管理可能であろう。 しかし、バランスシートの強さは時間の経過とともに変化する可能性があるため、注視する価値はあると思われる。 負債を分析する際、バランスシートが重視されるのは明らかだ。 しかし、バランスシートが将来どのように維持されるかを左右するのは、創建エースの収益である。 従って、負債を検討する際には、間違いなく業績動向を見る価値がある。インタラクティブなスナップショットはこちら。
昨年度の総研エースは、金利・税引き前損失を計上し、売上高は54%減の25億円となった。 率直に言って、これは良い兆候ではない。
禁物
総研エースの減収は毛布を濡らしたようにほのぼのとしたものだが、金利税引前利益(EBIT)の赤字はさらに魅力に欠ける。 実際、EBITベースで6億6,000万円の赤字である。 貸借対照表上の負債とキャッシュを比較すると、同社が負債を抱えるのは賢明ではない。 率直に言って、バランスシートは、時間と共に改善される可能性はあるものの、マッチ・フィットには程遠いと考えている。 また、過去12ヶ月のフリーキャッシュフローが9億2,500万円のマイナスとなったことも警戒すべき点である。 要するに、実にリスキーな銘柄なのだ。 負債を分析する際、バランスシートに注目すべきなのは明らかだ。 しかし最終的には、どの企業もバランスシートの外に存在するリスクを含みうる。 そのため、 私たちが爽健エースで発見 した 4つの警告サイン (無視できない1つを含む)について学ぶ必要がある。
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