バークシャー・ハサウェイのチャーリー・マンガーが支援する外部ファンドマネージャー、リー・ルー氏は、『最大の投資リスクは価格の変動ではなく、資本の永久的な損失を被ることになるかどうかだ』と言って、それを骨抜きにしない。 負債過多は破滅につながる可能性があるからだ。 コクヨ株式会社(東証:7984)に注目したい。(コクヨ株式会社(東証:7984)の貸借対照表には負債がある。 しかし本当の問題は、この負債が同社をリスキーにしているかどうかだ。
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借金はいつ危険か?
借金はビジネスを成長させるためのツールだが、もしビジネスが貸し手に返済できないのであれば、そのビジネスは貸し手の言いなりになってしまう。 最悪の場合、債権者に返済できなくなった企業は倒産する可能性がある。 このような事態はあまり一般的ではありませんが、負債を抱えた企業が、貸し手から苦しい価格での資本調達を強いられ、株主を恒久的に希薄化させるケースはよく見られます。 とはいえ、最も一般的な状況は、企業が負債を合理的に管理し、自社に有利になるようにすることである。 企業がどの程度の負債を利用しているかを考える際にまず行うべきことは、現金と負債を合わせて見ることである。
コクヨの負債額は?
コクヨの負債額は2024年12月時点で41.8億円と、1年前の92.4億円から減少している。 しかし、貸借対照表では1,323億円の現金を保有しているため、実際には1,282億円のネットキャッシュがある。
コクヨのバランスシートの強さは?
直近の貸借対照表では、12ヶ月以内に返済期限が到来する負債が877億円、 12ヶ月超に返済期限が到来する負債が112億円となっている。 これと相殺すると、現金が1,323億円、12ヶ月以内に期限が到来する売掛金が754億円ある。 つまり、流動資産は負債総額より1,088億円多い。
この過剰流動性は、コクヨのバランスシートがフォートノックス並みに強固であることを示している。 そう考えると、貸し手は黒帯の空手の師範に愛されたような安心感があるはずだ。 簡単に言えば、コクヨが負債よりも現金の方が多いという事実は、負債を安全に管理できるという良い兆候であることは間違いない。
しかしその一方で、コクヨのEBITは昨年1年間で7.6%減少した。 このペースで収益が減少し続ければ、同社は負債を管理するのがますます難しくなる可能性がある。 負債水準を分析する場合、バランスシートから始めるのは当然である。 しかし、コクヨが長期的にバランスシートを強化できるかどうかは、最終的には事業の将来的な収益性によって決まる。 プロフェッショナルの意見を知りたい方は、アナリストの利益予測に関する無料レポートが面白いかもしれない。
最後に、税務署は会計上の利益を喜ぶかもしれないが、金融機関は現金しか認めない。 コクヨの貸借対照表にはネットキャッシュがあるが、利払い前税引き前利益(EBIT)をフリーキャッシュフローに変換する能力を見る価値はある。 直近の3年間で、コクヨはEBITの63%に相当するフリー・キャッシュ・フローを記録した。これは、フリー・キャッシュ・フローが金利と税金を除いたものであることを考えると、ほぼ通常の水準である。 このフリー・キャッシュ・フローにより、コクヨは適切なタイミングで負債を返済することができる。
まとめ
コクヨは1,282億円のネットキャッシュを保有しており、流動資産は負債を上回っている。 従って、コクヨの負債使途がリスキーだとは思わない。 負債を分析する際、バランスシートに注目すべきなのは明らかだ。 しかし最終的には、どの企業もバランスシートの外に存在するリスクを含みうる。 例えば、 コクヨの注意すべき兆候を2つ挙げて みた。
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