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凸版ホールディングス(東証:7911)の業績は見かけより弱い

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TSE:7911

好業績を発表したにもかかわらず、TOPPANホールディングス(東証:7911)の株価は低迷している。 調査したところ、根本的な問題がいくつか見つかった。

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東証:7911 2024年11月21日の業績と売上高の推移

異常項目は利益にどう影響するか?

重要なのは、TOPPANホールディングスの利益が、昨年1年間で、740億円の異常項目によって押し上げられたというデータである。 利益が増えるのは好ましいことだが、異常項目が大きく寄与している場合は少し慎重になる傾向がある。 何千もの上場企業の数字を調べてみると、ある年に異常項目で利益が増えたとしても、翌年は同じことが繰り返されないことが多い。 そして結局のところ、それこそが会計用語の意味するところなのである。 2024年9月期の利益に対して、TOPPANホールディングスの特別損益のプラス幅はかなり大きいことがわかる。 その結果、特別損益が法定利益を大幅に押し上げていると推測できる。

アナリストが将来の収益性をどう予測しているのか、気になるところだろう。 幸いなことに、ここをクリックすると、アナリストの予測に基づく将来の収益性を描いたインタラクティブなグラフを見ることができる。

TOPPANホールディングスの収益性についての見解

前述したように、TOPPANホールディングスの特殊要因による大幅な増益は、いつまでも続くわけではない。 その結果、TOPPANホールディングスの基礎収益力は法定利益を下回る可能性が高いと思われる。 しかし、昨年1年間のEPS成長率は、完璧な指標ではないにせよ、実に素晴らしいものであった。 もちろん、同社の収益を分析することに関しては、まだ表面を掻いたに過ぎない。 つまり、この銘柄をより深く知りたいのであれば、直面しているリスクを考慮することが重要だ。 どんな企業にもリスクはあるものだが、TOPPANホールディングスには2つの警告サイン(うち1つはちょっと不愉快!)がある。

本日は、TOPPANホールディングスの利益の本質をより理解するために、1つのデータポイントにズームインした。 しかし、企業に対する評価を知る方法は他にもたくさんある。 株主資本利益率(ROE)が高いことが優良企業の証と考える人もいる。 少し手間がかかるかもしれないが、 自己資本利益率が高い企業の 無料 コレクションや インサイダー保有が多い銘柄のリストが役に立つかもしれない。