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CMC(東証:2185)の収益には疑問符がつく

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TSE:2185

CMCコーポレーション(TSE:2185)が好決算を発表し、市場はそれに反応して株価を健全に上昇させた。 しかし、株主は数字に含まれる気になる詳細を見逃している可能性があると我々は考える。

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東証:2185 2024年11月18日の業績と収益の歴史

CMCの収益にズームイン

企業がどれだけ利益をフリーキャッシュフロー(FCF)に変換しているかを測定するために使用される1つの主要な財務比率は、発生率である。発生比率は、一定期間の利益からFCFを差し引き、その結果をその期間の平均営業資産で割ったものである。 この比率は、企業の利益のうち、フリー・キャッシュフローに裏付けられていないものがどれだけあるかを示している。

つまり、発生主義比率がマイナスであることは良いことであり、それはその企業が利益から想像されるよりも多くのフリーキャッシュフローをもたらしていることを示しているからである。 つまり、発生主義比率がプラスであることを心配する必要はないが、発生主義比率がむしろ高い場合は注目に値する。 注目すべきは、一般的に言って、高い発生比率は目先の利益にとって悪い兆候であることを示唆する学術的根拠がいくつかあることだ。

2024年9月までの1年間で、CMCの発生率は0.31であった。 従って、同社のフリー・キャッシュ・フローは法定利 益を大きく下回っており、後者に重きを置く前によく考えた方がよいことを示唆 している。 昨年1年間のフリーキャッシュフローは、前述の20.8億円の利益とは対照的に2.09億円のマイナスとなった。 CMCは1年前に27億円のFCFを生み出しており、少なくとも過去にはそれを達成している。 CMCの株主にとってプラスとなる点は、発生比率が昨年大幅に改善したことであり、将来的にキャッシュコンバージョンが改善する可能性がある。 株主は、今年度の利益に対するキャッシュフローの改善を期待すべきである。

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CMCの利益パフォーマンスに関する当社の見解

CMCの過去12ヶ月の発生比率は、現金化が理想的でないことを意味し、その収益に関する我々の見解に関してはマイナスである。 したがって、CMCの真の基礎収益力は法定利益よりも低い可能性がある。 しかし、少なくとも過去3年間のEPSの年率32%の成長から、株主はいくらかの慰めを得ることができる。 本稿の目的は、CMCのポテンシャルを反映する法定利益がどの程度信頼できるかを評価することであったが、他にも考慮すべきことはたくさんある。 CMCをより深く掘り下げたいのであれば、同社が現在どのようなリスクに直面しているのかも調べるだろう。 例えば、CMCには3つの警告サイン (うち2つは重大)がある。

今日は、CMCの利益の本質をよりよく理解するために、一つのデータポイントにズームインした。 しかし、企業に対する意見を伝える方法は他にもたくさんある。 株主資本利益率(ROE)が高いことが優良企業の証と考える人もいます。 そこで、 高い株主資本利益率を誇る企業の 無料 コレクションや インサイダー保有率の高い銘柄のリストをご覧になってはいかがだろうか。