Stock Analysis

トラスコ中山 (東証:9830)の業績は見かけより弱い

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TSE:9830

トラスコ中山(東証:9830)は好調な利益を発表したが、株価は低迷している。 当社の分析によれば、株主は数字の中に気になる点があることに気づいたようだ。

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東証:9830の業績と収益履歴 2025年2月20日

異常項目の利益への影響

重要なのは、トラスコ中山の利益が、昨年1年間で26億円の特別項目によって押し上げられたというデータである。 利益が増えるのはいいことだが、特別項目が大きく寄与すると、時として私たちの熱意は冷める。 世界の上場企業の大半を分析したところ、重要な特別項目は繰り返されないことが多い。 そして結局のところ、それこそが会計用語の意味するところなのだ。 そのような異常項目が今期も出てこないと仮定すれば、来期は(事業の成長がなければ)減益になると予想される。

そうなると、アナリストが将来の収益性についてどのような予測をしているのか気になるところだ。 幸いなことに、ここをクリックすると、アナリストの予測に基づく将来の収益性をインタラクティブなグラフで見ることができる。

トラスコ中山の収益性についての見解

間違いなく、トラスコ中山の法定利益は、利益を押し上げる異常な項目によって歪められている。 このため、トラスコ中山の法定利益は基礎収益力よりも優れている可能性があると考える。 しかし、少なくとも過去3年間のEPSが年率39%の成長であったことから、株主はいくらかの慰めを得ることができるだろう。 本稿の目的は、会社の潜在能力を反映する法定利益がどの程度信頼できるかを評価することであったが、他にも考慮すべきことはたくさんある。 トラスコ中山をより深く知りたいのであれば、同社が現在どのようなリスクに直面しているのかにも目を向けるべきだろう。 投資リスクの観点から、トラスコ中山には1つの警告サインがある

このノートでは、トラスコ中山の利益の本質を明らかにする一つの要素に注目したに過ぎない。 しかし、些細なことに意識を集中させることができれば、必ずもっと多くの発見があるはずだ。 自己資本利益率が高いことを優良企業の証と考える人もいる。 そこで、 高い株主資本利益率を誇る企業の 無料 コレクションや インサイダー保有率の高い銘柄のリストをご覧いただきたい。