ispace,inc.(東証:9348)の株価は先月28%もの大幅下落を記録し、非常に悪い結果となっている。 最近の下落で、株主にとっては悲惨な12ヶ月が終わった。
日本の航空宇宙・防衛産業の半数近くがPER5.3倍以下であり、PER2倍以下も珍しくないことを考えると、株価は大幅に下落しているものの、ispaceは現在も20.9倍のPERで強い売りシグナルを発している可能性がある。 とはいえ、高いP/Sに合理的な根拠があるかどうかを判断するには、もう少し掘り下げる必要があるだろう。
ispaceのP/Sは株主にとって何を意味するのか?
最近のispaceは、売上高が他の企業よりも急速に増加しており、有利な状況にある。 P/Sが高いのは、この好調な収益が今後も続くと投資家が考えているからだろう。 もしそうでなければ、既存株主は株価の存続可能性について少し神経質になるかもしれない。
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ispaceのようなP/Sレシオが妥当とみなされるためには、企業が業界をはるかに上回る必要があるという前提が内在している。
昨年度の収益成長率を見てみると、同社は138%という驚異的な伸びを記録している。 過去12ヶ月の収益成長のおかげもあって、3年間の収益成長は数桁も膨れ上がっている。 従って、株主はこの中期的な収益成長率に大喜びしたことだろう。
同社を担当する唯一のアナリストによれば、今後3年間は年率72%の増収が見込まれている。 一方、他の業界は年率21%しか伸びないと予想されており、魅力に欠けるのは明らかだ。
この点を考慮すれば、ispaceのP/Sが他社の大半を上回っているのも理解できる。 投資家の多くは、この力強い将来の成長を期待し、株価を高く買おうとしているようだ。
最後の言葉
株価の大幅な急落は、ispaceの非常に高いP/Sを萎ませることはほとんどない。 売上高株価比率は、特定の業界では価値を測る尺度としては劣るという議論があるが、強力な景況感指標にはなり得る。
予想通り、ispaceのアナリスト予測を検証したところ、その優れた収益見通しが高いP/Sに寄与していることが判明した。 今現在、株主は将来の収益が脅かされていないと確信しているため、P/Sに満足している。 このような状況で、近い将来株価が大きく下落することは考えにくい。
リスクについては常に考えるべきだ。その一例として、 ispaceが注意すべき3つの警告サイン を見つけた。
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