先週、株式会社和ごころ(東証:9271)の株主を喜ばせるには、好決算は十分ではなかった。 当社の分析によると、決算報告には強い法定利益の数字以外にもいくつかの懸念材料があった。
和ごころの業績をズーム・インする
財務オタクなら既にご存知だろうが、キャッシュフローからの発生比率は、企業のフリーキャッシュフロー(FCF)と利益の一致度を評価する重要な指標である。 発生比率は、ある期間の利益からFCFを差し引き、その結果をその期間の企業の平均営業資産で割る。 この比率は、企業の利益のうち、フリー・キャッシュフローに裏付けられていないものがどれだけあるかを示している。
つまり、発生主義比率がマイナスであることは良いことであり、それはその企業が利益から想像されるよりも多くのフリーキャッシュフローをもたらしていることを示している。 発生主義比率がプラスであることは、一定レベルの非現金利益を示すので問題ないが、発生主義比率が高いことは、紙の利益がキャッシュフローに見合っていないことを示すので、間違いなく悪いことである。 というのも、発生比率が高いと、利益が減少したり、利益が伸び悩んだりする傾向があることを示唆する学術研究もあるからだ。
2024年6月までの12ヶ月間で、和ごころは1.10の発生比率を記録した。 一般論として、これは将来の収益性にとって悪い兆候である。 つまり、その間に同社はフリーキャッシュフローを1円も生み出していない。 1億6,800万円の利益を計上したとはいえ、フリーキャッシュフローを見ると、昨年1年間で2億2,600万円を消費している。 昨年度のフリーキャッシュフローがマイナスであったことから、今年度の2億2,600万円の キャッシュバーンはリスクが高いのではないかと考える株主もいることだろう。 とはいえ、この話には続きがある。 発生比率は、少なくとも部分的には、法定利益に対する特別項目の影響を反映している。
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異常項目の利益への影響
発生比率を考慮すれば、過去1年間に3200万円の特別項目が和ごころの利益を押し上げたことは驚くには当たらない。 我々は増益を見るのは好きだが、異常項目が大きく貢献した場合は少し慎重になる傾向がある。 世界中のほとんどの上場企業の数字を調べてみたが、異常項目が一過性のものであることはよくあることだ。 そして結局のところ、それこそが会計用語の意味するところなのだ。 もし和ごころがこのような貢献を繰り返さないとすれば、他の条件が同じであれば、今期は減益になると予想される。
和ごころの利益について
まとめると、和ごころは、特別利益で利益を押し上げたが、フリーキャッシュフローで紙上の利益に及ばなかった。 これらを考慮すると、Wagokoroの利益は、その持続可能な収益性のレベルについて過大な印象を与えているのではないだろうか。 和ごころのビジネスについてもっと知りたいのであれば、和ごころが直面しているリスクを認識しておくことが重要である。 例えば、和ごころの5つの警告サイン(3つは少し気になる)を挙げてみた。
私たちは、和ごころの業績を実際よりも良く見せる可能性のある特定の要因に注目している。そして、それに基づいて、我々はやや懐疑的である。 しかし、企業に対する意見を伝える方法は他にもたくさんある。 例えば、自己資本利益率が高いことを好景気の表れと考える人は多いし、「お金を追う」のが好きで、インサイダーが買っている銘柄を探す人もいる。 少し調べる必要があるかもしれないが、 高い株主資本利益率を誇る企業の 無料 コレクションや、 インサイダーが多く保有する銘柄のリストが役に立つかもしれない。
評価は複雑だが、我々はそれを単純化するためにここにいる。
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