株式分析

住友商事(東証:8053)に飛びつく投資家は予想より少ない

TSE:8053
Source: Shutterstock

日本の企業の半数近くがPER15倍以上であり、PER23倍以上の企業も珍しくないことを考えると、株価収益率(PER)12倍の住友商事(東証:8053)は、現時点では強気のシグナルを発しているのかもしれない。 とはいえ、PERの引き下げに合理的な根拠があるかどうかを判断するには、もう少し掘り下げる必要があるだろう。

住友商事の業績は最近後退しているが、他のほとんどの企業はプラス成長である。 PERが低いのは、投資家がこの業績不振はもう良くならないと考えているからだろう。 もしあなたがまだ住友商事が好きなら、そうでないことを願い、人気がないうちに株を拾っておくことをお勧めする。

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住友に成長はあるのか?

住友商事のようなPERが合理的であるとみなされるためには、その企業は市場をアンダーパフォームしなければならないという前提がある。

昨年度の業績を振り返ってみると、住友商事の利益は30%も減少している。 少なくともEPSは、それ以前の成長期のおかげで、全体として3年前と完全に逆戻りすることはなかった。 つまり、その間に同社は利益を伸ばしたという点では、まちまちの結果になったということだ。

現在、同社を担当している9人のアナリストによれば、今後3年間のEPSは年率14%上昇すると予想されている。 市場予想が年率9.6%にとどまる中、同社はより強い業績を上げる位置にある。

これを考えると、住友商事のPERが他社の大半を下回っているのは奇妙だ。 投資家の多くは、住友商事が将来の成長期待を達成できるとはまったく考えていないようだ。

最後に

一般的に、投資判断の際に株価収益率を過信することは禁物であるが、他の市場参加者が住友商事をどのように評価しているかは、株価収益率から読み取ることができる。

住友商事のアナリスト予想を検証したところ、優れた業績見通しが予想ほどPERに寄与していないことが分かった。 市場よりも速い成長率で好調な業績見通しが示された場合、潜在的なリスクがPERを大きく押し下げている可能性がある。 少なくとも価格変動リスクは非常に低いと思われるが、投資家は将来の収益が大きく変動する可能性があると考えているようだ。

とはいえ、当社の投資分析では、住友商事は3つの警告サインを示しており、そのうちの1つには少し違和感がある。

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This article has been translated from its original English version, which you can find here.