Stock Analysis

TOLIコーポレーション(東証:7971)の株価27%上昇に欠けているパズルのピース

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TSE:7971

TOLIコーポレーション(東証:7971)の株主は、先月27%の株価上昇で忍耐が報われた。 この30日間で、年間上昇率は51%に達した。

株価は急騰しているが、日本の企業の約半数が株価収益率(PER)14倍以上であることを考えると、PER7.8倍のTOLIはまだ魅力的な投資先と言えるかもしれない。 しかし、PERが低いのには理由があるかもしれず、それが妥当かどうかを判断するにはさらなる調査が必要である。

TOLIが昨年達成した利益成長は、ほとんどの企業にとって許容範囲を超えているだろう。 立派な業績が大幅に悪化すると多くの人が予想し、それがPERを抑制しているのかもしれない。 TOLIが好きなら、そうならないことを願っているはずだ。

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東証:7971 株価収益率 vs 業界 2024年11月1日
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低PERについて、成長指標は何を物語っているか?

TOLIのような低PERを目にすることが本当に心地よいのは、会社の成長が市場に遅れをとる軌道にあるときだけだろう。

昨年度の収益成長率を見てみると、同社は24%増という驚異的な伸びを記録している。 直近の業績が好調だったということは、過去3年間のEPSも合計131%成長させることができたということだ。 従って、最近の業績の伸びは同社にとって見事なものだと言っていいだろう。

このような最近の中期的な収益軌道を、より広範な市場の1年間の業績拡大予想(10%)と比較すると、年率換算で同社の方が明らかに魅力的であることがわかる。

これを考慮すると、TOLIのPERが他社の大半を下回っているのは奇妙だ。 どうやら一部の株主は、最近の業績が限界を超えたと考え、販売価格の大幅な引き下げを受け入れているようだ。

最終結論

TOLIの株価は堅調な上昇を見せたかもしれないが、PERが高水準に達していないのは確かだ。 株価収益率は、株を買うかどうかの決定的な要因になるべきではないが、業績期待のバロメーターとしてはかなり有能である。

TOLIの直近3年間の成長率は市場予想よりも高いため、現在TOLIのPERは予想よりもかなり低い。 PERがこの好業績に見合うことを妨げるような、業績に対する重大な未観測の脅威が存在する可能性がある。 最近の中期的な業績トレンドが続けば、少なくとも価格変動リスクは非常に低いと思われるが、投資家は将来の業績が大きく変動する可能性があると考えているようだ。

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