株式分析

内海造船(東証:7018)、借入金でリスクを負う

TSE:7018
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投資家としてリスクを考えるには、負債よりもむしろボラティリティが一番だと言う人もいるが、ウォーレン・バフェットは『ボラティリティはリスクと同義語とは程遠い』と言ったのは有名な話だ。 負債が多すぎると企業が沈没する可能性があるからだ。 他の多くの企業と同様、内海造船株式会社(東証:7018)も負債を利用している。 しかし、より重要な問題は、その負債がどれほどのリスクを生み出しているかということだ。

なぜ負債がリスクをもたらすのか?

有利子負債やその他の負債が企業にとってリスクとなるのは、フリーキャッシュフローや魅力的な価格での資本調達によって、その負債を容易に履行できない場合である。 最終的に、企業が法的な債務返済義務を果たせなければ、株主は何も手にすることができなくなる。 このような事態はあまり一般的ではないが、負債を抱える企業が、貸し手から窮迫した価格での増資を余儀なくされ、株主が恒久的に希薄化するケースはよく見られる。 もちろん、成長資金を調達するために負債を利用している企業も数多くあり、そのような企業には悪影響はない。 企業の負債レベルを検討する際の最初のステップは、現金と負債を合わせて検討することである。

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内海造船の負債とは?

下の図をクリックすると過去の数字が表示されるが、2024年12月時点の負債は55.6億円で、1年前の97.8億円から減少している。 しかし、貸借対照表では129億円の現金を保有しているため、実際には73.7億円のネットキャッシュがある。

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東証:7018 負債資本倍率の推移 2025年3月8日

内海造船のバランスシートの強さは?

最新の貸借対照表を見ると、1年以内に返済期限が到来する負債が274億円、それ以降に返済期限が到来する負債が57.8億円ある。 その一方で、129億円の現金と148億円の債権が12ヶ月以内に返済期限を迎える。 つまり、現預金と売掛金(短期)の合計より負債の方が54億1000万円多い。

ナイカイ造船の時価総額は101億円であり、増資によってバランスシートを強化することは可能であろう。 しかし、負債の返済能力については注視する価値がある。 内海造船は特筆すべき負債を抱えるが、現預金も負債を上回っており、負債を安全に管理できると確信している。

実際、内海造船の救いは負債の少なさである。 業績が悪化すると、融資先との関係が悪化することがある。 貸借対照表から負債について最もよく知ることができるのは間違いない。 しかし、内海造船は負債を返済するために利益を必要とするため、負債を完全に切り離して見ることはできない。 そのため、負債を検討する際には、収益動向を見る価値があることは間違いない。インタラクティブなスナップショットはこちら

最後に、企業が負債を返済できるのは、会計上の利益ではなく、冷厳な現金だけである。 内海造船は貸借対照表にネットキャッシュを計上しているかもしれないが、金利・税引前利益(EBIT)をフリーキャッシュフローにどれだけ変換しているかを見るのは興味深い。 過去3年間、ナイカイ・造船はEBITの19%に相当するフリー・キャッシュ・フローを計上した。 私たちにとって、これほど低いキャッシュ・コンバージョンは、債務を消滅させる能力について少々パラノイアを掻き立てる。

まとめ

内海造船のバランスシートは、負債総額が多いため特別に強いわけではないが、73.7億円のネットキャッシュがあることは明らかにプラスである。 そのため、改善すべき点はいくつかあるが、内海造船のバランスシートについてはそれほど心配していない。 負債水準を分析する場合、バランスシートから始めるのは当然である。 しかし最終的には、どの企業もバランスシートの外に存在するリスクを含みうる。 例えば、内海造船に投資する前に注意すべき4つの兆候を発見した。

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This article has been translated from its original English version, which you can find here.