Stock Analysis

名村造船所(東証:7014)は危険な投資か?

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ウォーレン・バフェットは、『ボラティリティはリスクと同義ではない。 つまり、賢い投資家は、倒産につきものの負債が、企業のリスクを評価する上で非常に重要な要素であることを知っているようだ。 名村造船所(東証:7014)を見てみよう。(東証:7014)は事業で負債を使用している。 しかし、この負債は株主にとって懸念材料なのだろうか?

負債がもたらすリスクとは?

借金は企業の成長を助けるツールだが、もし企業が貸し手に返済できなければ、その企業は貸し手の言いなりになってしまう。 資本主義の一部には「創造的破壊」のプロセスがあり、失敗した企業は銀行家によって容赦なく清算される。 しかし、より一般的な(しかし依然として高価な)状況は、単に負債をコントロールするために、企業が安い株価で株主を希薄化しなければならない場合である。 もちろん、負債の利点は、それがしばしば安価な資本を意味することであり、特に企業の希薄化を高い収益率で再投資する能力に置き換えた場合である。 企業がどの程度の負債を使用するかを検討する際に最初に行うべきことは、現金と負債を合わせて見ることである。

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名村造船の負債額は?

下の画像をクリックすると詳細が表示されるが、2023年12月末の負債は104億円で、1年前の147億円から減少している。 しかし、それを相殺する412億円のキャッシュがあり、309億円のネットキャッシュがあることになる。

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東証:7014 債務償還年数 2024年3月21日

名村造船の負債の状況

最新の貸借対照表を見ると、1年以内に返済期限が到来する負債が671億円、それ以降に 返済期限が到来する負債が214億円ある。 一方、現金は412億円、1年以内に回収予定の債権は441億円。 一方、現金は412億円、1年以内に期限の到来する債権は441億円。

名村造船の時価総額が1,447億円であることを考えると、これらの負債が大きな脅威になるとは考えにくい。 しかし、十分な負債があるため、今後もバランスシートを注視していくことを推奨する。 負債が多いとはいえ、名村造船所はネットキャッシュを保有しており、負債が多いとは言えない!

さらに印象的だったのは、名村造船が12ヶ月間でEBITを104%伸ばしたことだ。 この成長が維持されれば、数年後の負債はさらに管理しやすくなるだろう。 負債のレベルを分析する場合、バランスシートが出発点となるのは明らかだ。 しかし、バランスシートが将来どのように維持されるかを左右するのは、名村造船の収益である。 そのため、同社の収益についてもっと知りたければ、長期的な収益トレンドのグラフをチェックする価値があるかもしれない。

最後に、企業が負債を返済するためにはフリーキャッシュフローが必要である。 名村造船所は、貸借対照表にネットキャッシュを計上しているかもしれないが、金利・税引前利益(EBIT)をどれだけフリーキャッシュフローに変換しているかを見るのは興味深い。 過去2年間、名村造船所はEBITを上回るフリー・キャッシュ・フローを生み出してきた。 このような強力なキャッシュ・コンバージョンは、ダフト・パンクのコンサートでビートが落ちたときの観客のように私たちを興奮させる。

まとめ

投資家が名村造船の負債を懸念するのは理解できるが、309億円のネット・キャッシュがあることは安心できる。 また、フリー・キャッシュ・フローは 110 億円で、EBIT の 123%に相当する。 つまり、名村造船所の有利子負債がリスキーだとは思わない。 負債についてバランスシートから学ぶことが多いのは間違いない。 しかし最終的には、どの企業もバランスシートの外に存在するリスクを含みうる。 そのため、 我々が名村造船所について発見した 1つの警告サインに 注意すべきである。

すべてが終わってみれば、負債を必要としない企業に注目する方が簡単な場合もある。読者は今すぐ、純負債ゼロの成長株リストに 100%無料でアクセスできる。

This article has been translated from its original English version, which you can find here.