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荏原製作所、アナリスト予想を上回る:今年のコンセンサス予想を見る

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TSE:6361

荏原製作所(東証:6361)の最新決算は好調な数字となり、投資家は喜んでいることだろう。 売上高は予想を2.9%上回り、8,670億円となった。荏原は1株当たり利益(EPS)155円を計上し、アナリスト予想を14%上回った。 決算は投資家にとって重要な時期である。企業の業績を把握し、アナリストの来期予想を調べ、企業に対するセンチメントに変化があるかどうかを確認することができるからだ。 読者の皆様におかれましては、最新決算後にアナリストの荏原に対する見方が変わったかどうかを確認するため、最新の法定予想を集計したことをご承知いただければ幸いである。

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東証:6361 2025年2月18日の業績と収益の伸び

今回の決算を受けて、荏原のアナリスト10名は2025年の売上高を8,927億円と予想している。これは過去12ヶ月と比較して3.0%の収益改善となる。 一株当たり利益は153円で、過去12ヶ月とほぼ同水準と予想される。 このレポートに至るまで、アナリストは2025年の売上高を8,878億円、1株当たり利益(EPS)を156円と予想していた。 コンセンサス・アナリストの予想に大きな変更がないことから、今回の決算で事業に対する見方が変わるようなことはなかったようだ。

コンセンサス目標株価が3,199円とほぼ横ばいであることも驚きではない。 コンセンサス目標株価は、各アナリストの目標株価の平均である。 最も楽観的な荏原のアナリストの目標株価は4,500円、最も悲観的なアナリストは2,600円である。 アナリストの事業に対する見方はまちまちだが、極端な結果が荏原の株主を待ち受けている可能性を示唆するほど、予想の幅は広くないと弊社では見ている。

もちろん、これらの予測を業界そのものと照らし合わせて見るという方法もある。 荏原製作所の収益成長が大幅に鈍化することは明らかで、2025年末までの収益は年率換算で3.0%の成長が見込まれる。これは、過去5年間の過去の成長率11%と比較したものである。 これを同業他社(アナリスト予測)と比較すると、同業他社は全体で年率4.5%の収益成長が見込まれている。 成長鈍化の予測を考慮すると、荏原製作所も他の業界企業より成長が鈍化することは明らかだ。

結論

最も明白な結論は、アナリストの業績予想が前回予想と同水準で堅調に推移していることから、このところ事業の見通しに大きな変化は見られないということである。 プラス面では、収益予測に大きな変更はなかった。 コンセンサス目標株価は3,199円で据え置かれた。

この点を考慮すれば、荏原製作所に対する結論を急ぐ必要はないだろう。長期的な収益力は、来年の利益よりもはるかに重要である。 シンプリー・ウォールストリートでは、2027年までの荏原製作所に関するアナリストの予測をすべて揃えており、こちらのプラットフォームで無料でご覧いただけます。

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