株式分析

ズイコー(東証:6279)の問題は低収益にとどまらない

TSE:6279
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ズイコーコーポレーション(東証:6279)の株価は、投資家が低調な決算報告にも動じることなく、強さを見せた。 株主は軟調な利益数字を見過ごすかもしれないが、懸念材料となる他の要因も考慮すべきと考える。

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東証:6279 2024年10月12日の業績と収益の歴史

異常項目は利益にどう影響するか?

ズイコーの利益を法定数字以上に理解したい人にとって、過去 12 ヶ月間の法定利益は 12 億円相当の異常項目から得たものであることに注意することが重要である。 利益が増えるのは喜ばしいことだが、特別損益が大きく寄与することは、時に我々の意欲を削ぐ。 世界の上場企業の大半を分析したところ、重要な特別項目は繰り返されないことが多い。 そして結局のところ、それこそが会計用語の意味するところなのだ。 ズイコーは、2024年8月までの利益に対して、異常項目がかなり大きく寄与している。 他の条件がすべて同じであれば、このことは法定利益を基礎的収益力のガイドとしては不十分なものにする効果があると思われる。

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瑞光の利益パフォーマンスに関する我々の見解

前述したように、ズイコーの異常項目による大きな押し上げ効果はいつまでも続くわけではないので、法定利益はおそらく根本的な収益力を示す目安にはならないだろう。 その結果、ズイコーの基礎的収益力は法定利益よりも低くなっている可能性が高いと思われる。 悲しいことに、同社のEPSは過去12ヶ月で減少している。 結局のところ、同社を正しく理解したいのであれば、上記の要因以外も考慮することが不可欠だ。 このことを踏まえ、同社をもっと分析したいのであれば、そのリスクを知っておくことが肝要である。 我々の分析では、ズイコーの4つの警告サイン(1つは深刻な可能性がある!)を示しており、投資する前にそれらを見ることを強くお勧めする。

本日は、ズイコーの利益の本質をよりよく理解するために、一つのデータポイントにズームインした。 しかし、企業に対する意見を伝える方法は他にもたくさんある。 自己資本利益率が高いことを優良企業の証と考える人もいる。 そこで、 高い株主資本利益率を誇る企業の 無料 コレクションや インサイダー保有率の高い銘柄のリストをご覧になることをお勧めする。

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This article has been translated from its original English version, which you can find here.