デービッド・アイベンは、『ボラティリティは我々が気にするリスクではない。我々が気にかけるのは、資本の永久的な損失を避けることである』。 事業が破綻するときには負債が絡むことが多いので、企業のリスクの高さを調べるときにバランスシートを考慮するのは当然のことだ。 山崎製パン株式会社(東証:6147)に注目したい。(ヤマザキ株式会社(東証:6147)の貸借対照表には負債がある。 しかし、より重要な問題は、その負債がどれほどのリスクを生み出しているかということだ。
なぜ負債がリスクをもたらすのか?
一般的に言って、負債が現実的な問題となるのは、企業が資本調達や自らのキャッシュフローで容易に返済できない場合のみである。 最終的に、企業が法的な債務返済義務を果たせなければ、株主は何も手にすることができない。 しかし、より一般的な(それでも痛みを伴う)シナリオは、低い価格で新たな株式資本を調達しなければならず、その結果、株主が恒久的に希薄化することである。 しかし、希薄化の代わりに、高い収益率で成長に投資するための資金を必要とする企業にとって、負債は非常に優れた手段となり得る。 企業の負債水準を検討する際の最初のステップは、現金と負債を合わせて検討することである。
ヤマザキの負債とは?
2024年6月時点の有利子負債は17.7億円と、前年の21.6億円から減少している。 ただし、現金は9億4,600万円あるため、純有利子負債は8億2,400万円となる。
ヤマザキのバランスシートの強さは?
直近の貸借対照表を拡大すると、12カ月以内に返済期限が到来する負債が20億4,000万 円、それ以降に返済期限が到来する負債が4億3,700万円となっている。 これらの債務と相殺される9億4,600万円の現金と、12ヶ月以内に期限が到来する6億2,100万円の債権がある。 つまり、現預金と(短期)売掛金の合計より負債のほうが9,080万円多い。
時価総額14.0億円に対し、レバレッジの山である。 貸し手からバランスシートの補強を要求された場合、株主は深刻な希薄化に直面する可能性が高い。 負債水準を分析する場合、バランスシートから始めるのは当然である。 しかし、山崎製パンは負債を返済するために利益を必要とするため、負債を完全に切り離して見ることはできない。 山崎製パンの収益についてもっと知りたければ、長期的な収益推移のグラフをチェックする価値があるだろう。
12ヶ月間、ヤマザキの収益はかなり安定しており、利払い前税引き前利益はプラスにはなっていない。 これは悪くないが、我々は成長を望む。
注意事項
過去12ヶ月間、ヤマザキは金利・税引き前利益(EBIT)で損失を出した。 具体的には、EBIT損失は4,900万円である。 上記の負債と合わせて考えると、同社がこれほど多くの負債を抱えるべきとは思えない。 率直に言って、バランスシートは、時間と共に改善される可能性はあるものの、適合には程遠いと思われる。 また、過去1年間のフリーキャッシュフローが1億6,700万円のマイナスとなったことも警戒すべき点である。 つまり、この銘柄は非常にリスキーだと考えている。 負債についてバランスシートから学ぶことが多いのは間違いない。 しかし、投資リスクのすべてが貸借対照表にあるわけではない。 そのため、 ヤマザキについて我々が発見した 5つの警告サイン (そのうち4つは我々と相性が悪い)について学ぶ必要がある。
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