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ヤマザキ(東証:6147)が負債を抱えられる理由はここにある

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TSE:6147

投資家としてリスクを考えるには、負債よりもむしろボラティリティが一番だと言う人もいるが、ウォーレン・バフェットは『ボラティリティはリスクと同義とは程遠い』と言ったのは有名な話だ。 つまり、賢い投資家は、企業のリスクを評価する際、負債(通常は倒産に関わる)が非常に重要な要素であることを知っているようだ。 山崎製パン株式会社(東証:6147)を見てみよう(東証:6147)は事業で負債を使用している。 しかし、この負債は株主にとって懸念材料なのだろうか?

なぜ負債はリスクをもたらすのか?

負債とは、ビジネスを成長させるための手段である。しかし、もしビジネスが貸し手に返済できないのであれば、そのビジネスは貸し手の言いなりになってしまう。 資本主義の一部には「創造的破壊」のプロセスがあり、失敗した企業は銀行家によって容赦なく清算される。 しかし、より頻繁に起こる(しかし依然としてコストのかかる)事態は、企業がバランスシートを補強するためだけに、バーゲン価格で株式を発行し、株主を永久に希薄化させなければならない場合である。 しかし、希薄化の代わりに負債を活用することで、高い収益率で成長に投資するための資金を必要とする企業にとって、負債は非常に優れた手段となり得る。 企業の負債水準を検討する際の最初のステップは、現金と負債を合わせて検討することである。

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ヤマザキの純負債は?

以下の通り、2024年3月時点の有利子負債は18.4億円で、前年の21.7億円から減少している。 一方、現金は10億2,000万円あり、純有利子負債は約8億1,300万円となる。

東証:6147 2024年8月7日時点の有利子負債残高の推移

ヤマザキのバランスシートの強さは?

直近の貸借対照表を見ると、1年以内に返済期限が到来する負債が19.9億円、それ以 降に返済期限が到来する負債が3.93億円ある。 一方、現金は10億2,000万円、1年以内に期限の到来する債権が6億8,800万円ある。 負債は現金と短期債権の合計より6億7,500万円多い。

時価総額は12.4億円であり、増資によってバランスシートを強化することは可能だろう。 しかし、負債を返済していく能力については注視する価値がある。 負債を分析する際、バランスシートに注目すべきなのは明らかだ。 しかし、山崎製パンは負債を返済するために利益を必要とするため、負債を完全に切り離して見ることはできない。 そのため、負債を考慮する際には、間違いなく収益動向を見る価値がある。インタラクティブなスナップショットはこちら

山崎製パンは昨年、金利・税引き前損失を計上し、売上高は6.0%減の25億円となった。 私たちは成長を望む。

禁酒

過去12ヶ月間、ヤマザキは金利税引前利益(EBIT)が赤字であった。 具体的には、EBIT損失は9,700万円である。 上記の負債を考慮すると、同社がこれほど多くの負債を抱えるべきとは思えない。 つまり、同社のバランスシートは、修復不可能ではないものの、少しひずんでいると思われる。 また、過去1年間のフリーキャッシュフローが1億6,700万円のマイナスとなったことも警戒すべき点だ。 つまり、この銘柄は非常にリスキーだと考えている。 負債についてバランスシートから学ぶことが多いのは間違いない。 しかし、投資リスクのすべてが貸借対照表にあるわけではない。 そのため、 我々が山崎製パンについて発見した 5つの警告サインに 注意する必要がある。

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