何かが起こるのを待っていた山科コーポレーション(東証:5955)の株主は、ここ1ヶ月で27%の株価下落という打撃を受けた。 過去30日間の株価下落は、株主にとって厳しい1年を締めくくるもので、その間に株価は26%下落した。
日本の企業の半数近くがPER13倍以下であり、PER9倍以下も珍しくない。 ただし、このPERがかなり高いのには理由がありそうで、妥当かどうかはさらに調査が必要だ。
例えば、山科の業績が最近悪化していることを考えてみよう。 可能性として考えられるのは、PERが高いのは、投資家が同社が近い将来、市場全体をアウトパフォームするのに十分な業績を残すと考えているからだ。 そうでなければ、特に理由もなく高い株価を支払っていることになる。
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山科のようなPERが妥当とみなされるには、企業が市場をはるかに上回る必要があるという前提がある。
昨年度の決算を振り返ってみると、残念なことに同社の利益は40%も減少している。 これは、過去3年間のEPSが合計で46%減少しているため、長期的にも収益が悪化していることを意味する。 従って、最近の業績の伸びは同社にとって好ましくないものであったと言える。
この中期的な収益軌跡を、より広範な市場の1年間の業績拡大予想9.8%と比較すると、不愉快なものであることがわかる。
このような情報から、山科が市場より高いPERで取引されていることが気になる。 投資家の多くは、最近の成長率の悪さを無視し、同社の事業見通しの好転を期待しているようだ。 PERが最近のマイナス成長率に見合った水準まで低下すれば、既存株主は将来的に失望を味わう可能性が非常に高い。
要点
山科の株価は後退したかもしれないが、PERはまだ高い。 株価収益率(PER)は、特定の業界では価値を測る指標としては劣ると言われているが、強力な景況感指標となり得る。
山科を調査した結果、中期的な収益縮小は、市場が成長することを考えれば、我々が予想したほどには高PERに影響していないことがわかった。 このような好業績が長く続く可能性は極めて低いためである。 最近の中期的な業績トレンドが続けば、株主の投資は大きなリスクにさらされ、潜在的な投資家は過大なプレミアムを支払う危険にさらされるだろう。
さらに、我々が山科で発見した5つの警告サイン(ちょっと不愉快な1つを含む)についても学ぶべきである。
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