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三ツ星ベルト三ツ星ベルト(株) (東証:5192) 間もなく配当落ち

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TSE:5192

三ツ星ベルト三ツ星ベルト(株)(東証:5192)の配当落ち日が3日後に迫っている。 配当落ち日とは、基準日の1営業日前のことで、株主が配当金を受け取るために会社の帳簿上に存在しなければならない締切日である。 配当落ち日が重要なのは、配当金を受け取るためには、株式の取引が基準日より前に決済されている必要があるからだ。 つまり、9月27日以降に三ツ星ベルトの株式を購入した投資家は、12月5日に支払われる配当金を受け取ることができない。

次回の配当金は1株当たり90円。昨年は合計で180円の配当を行った。 三ツ星ベルトの配当利回りは、現在の株価4060円に対して4.4%である。 配当金は多くの株主にとって重要な収入源だが、その配当金を維持するためには事業の健全性が欠かせない。 そのため、配当の支払いが持続可能かどうか、企業が成長しているかどうかを常にチェックする必要がある。

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配当は通常、企業の収益から支払われる。もし企業が利益よりも配当金を多く支払っている場合、配当は持続不可能である可能性がある。 三ツ星ベルトは昨年、利益の76%を配当金として支払っており、これは不合理ではないが、事業への再投資が制限され、配当金は事業悪化の影響を受けやすい。 われわれは、業績悪化のリスクを心配している。 とはいえ、高収益企業であっても、配当金を支払うに十分なキャッシュを生み出せないことがある。だからこそ、配当金がキャッシュフローでカバーされているかどうかを常にチェックする必要がある。 同社は昨年、フリー・キャッシュ・フローの105%を配当金として支払ったが、これは多くの企業にとって快適な範囲外である。 キャッシュフローは通常、収益よりもはるかに変動しやすいので、これは一時的な影響かもしれない。

三ツ星ベルトは貸借対照表に多額のネット・キャッシュを保有している。 しかし、賢明な投資家は、事業から生み出される現金と利益と比較して配当を評価する方が良いことを知っている。バランスシートの現金から配当金を支払うことは、長期的に持続可能ではない。

三ツ星ベルトの配当金は報告された利益でまかなわれているが、現金の方がいくぶん重要である。 キャッシュは王様と言われるように、三ツ星ベルトがキャッシュフローで十分にカバーできない配当を繰り返すようであれば、警告のサインと考えるべきだろう。

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東証:5192 2024年9月23日の歴史的配当金

収益と配当は成長しているか?

持続的な利益成長を生み出す企業の株式は、しばしば最高の配当見通しとなる。 収益が大きく落ち込めば、減配を余儀なくされる可能性もある。 このため、三ツ星ベルトの1株当たり利益が過去5年間で年率10%上昇しているのは喜ばしい。 利益はそれなりに伸びているが、過去1年間で同社のキャッシュフローの大半が配当金支払いに費やされたことを懸念している。

多くの投資家は、企業の配当実績を評価する際、配当金の支払額が経年変化でどの程度変化したかを評価する。 過去10年間、三ツ星ベルトは年平均約20%のペースで増配してきた。 一株当たり利益と配当の両方がここ数年で急成長しているのは喜ばしいことだ。

まとめ

配当の観点から、投資家は三ツ星ベルトを買うべきか、避けるべきか? 一株利益が伸びていること、配当性向が一般的な企業の範囲内であることは良いことだ。しかし、キャッシュフローの105%という、不快なほど高い配当性向を懸念している。 まとめると、三ツ星ベルトはポジティブな特徴をいくつか持っているが、今すぐ買いに走る気にはなれない。

三ツ星ベルトをさらに詳しく調べたいのであれば、このビジネスが抱えるリスクを知る価値がある。 どんな企業にもリスクはあるものだが、三ツ星ベルトの3つの警告サイン(うち1つはちょっと不愉快!)は知っておくべきだろう。

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